小型かつハイスペック 「iPhone 12 mini」と「Xperia 5 II」を比較する

» 2020年11月04日 10時00分 公開
[田中聡,ITmedia]

 iPhone 12シリーズで、待望の「mini」が登場した。「iPhone 12 mini」は、「iPhone 12」と同じA14 Bionicチップやデュアルカメラを搭載しながら、ディスプレイを5.4型としたことで、小型かつ軽量ボディーを実現。iPhoneからの買い換えやスペック差という点では、「iPhone 8」や「iPhone SE(第2世代)」との違いが気になるところだが、こちらは10月16日に公開した記事を参照してほしい。

iPhone 12 mini iPhone 12より一回り小さい「iPhone 12 mini」(左)

 今回は、AndroidスマートフォンでiPhone 12 miniのライバルになりそうな「Xperia 5 II」との違いを見ていきたい。Androidでは5型台のディスプレイを搭載した新機種はほとんど見なくなった。いわゆる小型といえる端末は、「Rakuten Mini」(3.6型)のような超小型端末や、「AQUOS R2 compact」(5.2型、2019年1月〜2月発売)など世代の古い端末に限られる。

【更新:2020年11月4日20時10分 現行Androidスマートフォンで5型台のディスプレイを備えたモデルはあるため、一部記述を変更しています。】

Xperia 5 II 現行Androidでは小型モデルに分類される「Xperia 5 II」

 Xperia 5 IIも、ディスプレイのサイズこそ6.1型だが、アスペクト比が21:9と縦長のため、幅は68mmに抑えられており、現役のAndroidスマホでは小型に分類していいだろう。5Gに対応していることに加え、プロセッサやカメラなどのスペックを見ても「フラグシップ」といえ、iPhone 12 miniと十分渡り合える存在だ。

 小型モデル対決ということで気になるのがサイズ。iPhone 12 miniは約64.2(幅)×131.5(高さ)×7.4(奥行き)mm、Xperia 5 IIが約68(幅)×158(高さ)×8.0(奥行き)mmで、iPhone 12 miniの方が小さくて薄い。Xperia 5 IIは21:9と縦長なので、iPhone 12 miniよりも26.5mmも長い。重さはiPhone 12 miniが約133g、Xperia 5 IIが約163gで、iPhone 12 miniの方が30g軽い。

iPhone 12 mini Xperia 5 IIの方がかなり縦長

 ディスプレイは先述の通り、iPhone 12 miniの5.4型に対してXperia 5 IIは6.1型と大きいが、画素密度はiPhone 12 miniの方がやや高い。一方、Xperia 5 IIはディスプレイのリフレッシュレートが最大120Hzに向上しており、より滑らかな表示が可能となっている(iPhone 12 miniは恐らく60Hz駆動)。またiPhone 12 miniにはノッチがあるが、Xperia 5 IIには画面の切り欠きが一切なく、写真や動画の鑑賞を満喫できるのはXperia 5 IIといえる。

Xperia 5 II Xperia 5 IIはノッチを設けていないのも特徴だ

 ストレージはiPhone 12 miniの方が豊富だが、Xperia 5 IIは外部メモリで増設できるのがiPhone 12 mini(というよりiPhone全般)にはない強みだ。ワイヤレス充電はiPhoneのみが対応する。

 プロセッサは、iPhone 12 miniはA14 Bionic、Xperia 5 IIはSnapdragon 865を搭載しており、いずれもiOSとAndroidでのハイエンドチップだ。AppleはA14 Bionicについて、他のスマートフォン(Android)よりも最大50%性能が優れているとアピールしているが、実際の性能がどうなのかは気になるところだ。

 カメラで最も大きな違いが、Xperia 5 IIのみ望遠カメラを搭載していること。iPhone 12シリーズで望遠カメラを搭載しているのは「iPhone 12 Pro」と「iPhone 12 Pro Max」のみで、iPhone 12とiPhone 12 miniは広角+超広角カメラの搭載にとどまっている。一方、インカメラは800万画素のXperia 5 IIより1200万画素のiPhone 12 miniの方が高画素だ。

Xperia 5 II iPhone 12 miniは広角+超広角のデュアルカメラを搭載
Xperia 5 II Xperia 5 IIは広角+超広角+望遠のトリプルカメラを搭載

 防水やFeliCaの対応状況は2モデルとも同じ。SIMスロットについて、iPhone 12 miniはnanoSIMとeSIMのデュアル対応だが、Xperia 5 IIはシングルSIM。XperiaのSIMロックフリーモデルはnanoSIMスロットを2つ備えた仕様になっているが、Xperia 5 IIもSIMロックフリー版(国内未発表)はデュアルSIMに対応するのだろうか。

 生体認証はiPhone 12 miniが顔認証のみ、Xperia 5 IIが指紋認証のみという違いがあり、3.5mmイヤフォンジャックはXperia 5 IIのみが搭載する。

 最も大きな違いは価格だといえるかもしれない。Xperia 5 IIと同じ128GBストレージを備えるiPhone 12 miniは、SIMロックフリーモデルが7万9800円(税別、以下同)だが、Xperia 5 IIはauが9万9478円、ソフトバンクが10万4728円。

 auとソフトバンクはiPhone 12 miniの価格を発表していないが、iPhone 12のように、auとソフトバンクのiPhone 12 miniが、SIMロックフリーモデルから1万円〜1万5000円ほど高いとしても、Xperia 5 IIの価格を下回る。またiPhone 12 miniには、より安い(とおもわれる)SIMロックフリーモデルの選択肢もある。

 「小型」と「コストパフォーマンス」を考えるとiPhone 12 miniに軍配が上がりそうだが、ソニー「α」譲りのカメラや、小型ながら6.1型の大きなディスプレイ、外部メモリやイヤフォンジャックなど、Xperia 5 IIにしかない特徴もある。自分が重視する機能を吟味した上で選ぶのがいいだろう。

iPhone 12 mini iPhone 12 miniとXperia 5 IIの主なスペック

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