では、競合他社と比べるとどうか。ドコモの「5Gギガホ」は、データ容量100GBながら、終了期間未定のキャンペーンとして、容量無制限を打ち出している。正規のプランにしていないのは、「どういう使い方をされるのかを、見極めないといけない」(取締役 特命担当 吉澤和弘氏 *当時は代表取締役社長)からだ。ただし、現時点では「設備に何か問題があるかというと、何も起こっていない」(同)と言い、容量無制限の正式プラン化を示唆している。
5Gギガホの料金は7650円で、auのデータMAX 5Gより1000円ほど安い。ただし、5Gギガホは比較的シンプルな構造になっており、「みんなドコモ割」で最大1000円、「ドコモ光セット割」で1000円が割り引かれるのみ。恒常的な割引を全て適用すると5480円だが、auのデータMAX 5Gの方が20円ほど安い。家族で4回線というハードルはあるが、まとめて契約できさえすれば、auの方が安くなる余地はある。with Amazonプライムに類するプランがないため直接比較はできないが、同等のコンテンツを契約したと仮定すると、その差は少し広がる。
一方のソフトバンクには、そもそも容量無制限のプランが存在しない。近いのは、容量が50GBの「メリハリプラン」だ。容量制限はあるものの、データ量の大きいYouTubeなどの動画にゼロレーティングが適用されるため、実際に利用できるデータ量はこれよりも大きくなる。こちらの料金は8480円で、2年契約適用時のデータMAX 5Gと同じだ。
こちらは、「みんな家族割+」で4人以上の場合に2000円、光回線のセット割である「おうち割 光セット」で1000円の割引を受けられる。割引期間が限定されたキャンペーンを除いた割引をフルに適用した場合の料金は5480円で、ドコモと同額。with AmazonプライムやNetflixパックなどでコンテンツサービスが割安になることを加味すれば、auの料金プランには一定の魅力はある。
とはいえ、ALL STARパックを除けば、その差は数百円。無制限プランや大容量プランの料金水準は、おおむね3社で大きな差はない。KDDIは、コンテンツサービスのバンドルでちょっとお得になるプランを発表したというわけだ。
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