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» 2020年12月09日 21時30分 公開

ドコモの「ahamo(アハモ)」はどう? 料金の示し方はこれでいいの? ――KDDI東海林副社長との一問一答

KDDIが12月9日、新しい料金プランやサービスを発表した。この記事では、発表会での質疑応答のうち、特に興味深いやりとりをまとめる。

[井上翔,ITmedia]

 KDDIは12月9日、東京都内で「au 新サービス発表会」を開催した。この会では、「Amazonプライム」とのバンドルプランや、「DAZN(ダゾーン)」との提携などが発表された。

 この記事では、この発表会における質疑応答のうち、東海林崇副社長とのやりとりで特に注目すべきものを紹介する。

東海林崇副社長 質疑に応じる東海林崇副社長

NTTドコモの「ahamo(アハモ)」への対抗策

―― (発表内容から)大容量のユーザーを囲い込もうという意図はよく分かりました。一方で、世の中のユーザーの9割ほどが1カ月の当たりのデータ利用量が20GB以下です。このようなユーザーに対する囲い込み策は何か考えているのでしょうか。

 プレゼンテーションの中にもあった「ピタットプラン」の満足度が(データMAXプランシリーズと比べて)低いという点や、NTTドコモの新料金プラン(ahamo)の存在を踏まえてお聞かせください。

東海林副社長 社長の高橋(誠氏)が発表したように、私たちは「au」と「UQ mobile」のマルチブランド戦略を進めています。これから新しく作るデジタルネイティブ層向けの(MVNO)サービスを通して、新しいこともやっていきたいと考えています。

 今でも、UQ mobileで3GB、10GB、20GBといった小容量、中容量のサービスを展開しています(筆者注:20GBプランは2021年2月以降にスタートする)。auでも「データMAX」シリーズには自動割引機能があります。お客さまの中には(月によって)20GB以上行くこともあれば、2GB以下になる人もいらっしゃいます。こうした場合に、2GB以下になれば自動で(1480円の)割引が適用されます。

 今後、UQ mobileやデジタルブランドを通してさまざまなサービスを提供し、お客さまの期待に応えていきたいと思います。

―― ということは、auブランドでは現状のプラン以上のもの(ahamoへの対抗などを含むプラン)は出すつもりはないということでしょうか。

東海林副社長 私たちも民間事業者で、非常に競争のあるマーケット(市場)に身を置いています。これから、他社さまもいろいろな料金や取り組みを出してくると思いますので、いろいろな形で――auなのか、UQ mobileなのか、デジタルブランドなのか――工夫をして、お客さまに満足して頂こうと考えています。詳細は、これから詰めます。


―― ドコモのahamoについて、東海林副社長の受け止めをお聞きしたいです。UQ mobileの「スマホプランV」(20GBプラン)のリリースは(2021年)2月ですが、プラン内容を変えるなどの対抗策は考えているのでしょうか。

東海林副社長 なかなか“直球”な質問、ありがとうございます。ドコモさんが先般発表されたブランドというかプランの「月額2980円」は市場に一定のインパクトを与えるだろうとは考えています。ただ、(ahamoの)サービス設計に関する詳細がまだ分かりきっていないので、申し訳ないですがコメントはできません。

 これからドコモさんはさらに料金(ギガホやギガライトの見直し)を発表するということですし、それを踏まえてソフトバンクさんも動かれると思います。いろいろなことを見ていかないといけません。

 ただ、先ほど申し上げた通り、私たちにはauとUQ mobileがあり、デジタルブランドもあり、(ビッグローブなどグループの)MVNOもあります。マルチブランド戦略でお客さまに満足いただけるように頑張っていきますので、今の所は(コメントは)控えさせて頂きます。

今回の発表内容 今回の発表内容の概要。あくまでもauブランドの発表会であるせいか、ahamoを意識していないように見えるが……
プレゼンシート データMAXプランシリーズの20歳代利用者の容量動向を示したグラフで「61%が月間20GB以上通信している」ことを示した。ahamoの容量設定が「月間20GB」であることから、遠回しに「若者の多くはこれだと足りませんよ」と言っているようにも見える

月額料金の示し方

―― 今回発表された新料金ですが、ほとんどが契約してから6カ月目までの(最安の)料金しか示しておらず、本来の(値引き前の)料金がよく分かりません。このようなアピールの仕方がユーザー、ひいては総務大臣の不信感をあおってしまっているのではないでしょうか。

 今後、指導や規制が入らない限り、このような(割引を最大限適用した、期間の限られた最安値をアピールする)宣伝を続けていくのでしょうか。

東海林副社長 今回は発表会、プレゼンテーションという場です。なので、お客さまにとって加入しやすい、分かりやすい数字を出しました(筆者注:契約者の興味を引きやすい、という意味だと思われる)。6カ月経過すると(指摘の通り)料金は上がりますが、この点について、auショップや量販店などで購入される場合は必ずコンサルティング(料金や契約に関する説明)をしますし、24カ月分の月間利用額料金(の概算)を示すことが義務化されています。(接客を通して料金の説明は)しっかり対応します。オンラインショップについても、同様の仕組みを導入しています。

 (接客では)お客さまへの誤解を招かないように対応しますので、ご理解いただければと思います。

料金 発表会やニュースリリースで主にアピールされるのは、割引を最大限適用した、契約翌月から6カ月間の月額料金。割引前の料金はニュースリリースでは示されるのの、発表会では一切触れられないこともある。ただし、それはauに限ったことではなく、ほぼ全てのキャリアに共通する課題である

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