2020年も、残り10日を切りました。ITmedia Mobileのアクセスランキングを月単位で見ながら、モバイル業界の主なトピックを振り返っていきます。今回は3月のアクセス数トップ10を紹介します。
2020年3月1日〜2020年3月31日
1位は、2月に引き続いてスマートフォンを使う決済サービスのキャンペーンまとめ記事でした。2月に“大フィーバー”したau PAYの「誰でも!毎週10億円!もらえるキャンペーン」は、2月24日からキャンペーンの条件を一部変更しましたが、引き続き盛り上がっていたように記憶しています。大きな還元があると、ユーザーも活発に利用するわけですが、キャンペーンが“ない”時期にもどれくらい使ってもらえるかが、繰り返しですが重要なのではないかと思う今日この頃です。
2位には、アスツールが開設した「マスク在庫速報」(後の「在庫速報.com」)を紹介する記事が入りました。新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、マスクの在庫が枯渇しました。複数サイトを“串刺し”して在庫を探せるこのサービスは、非常に助かったという人もいるでしょう。
年末に入り、再びウイルスの感染拡大が進んでいます。インフルエンザの予防や感染抑止も兼ねて、うがいと手洗い、マスクの着用は極力していきたい所です。
5位は、Huawei(ファーウェイ)の5Gスマートフォン「HUAWEI Mate 30 Pro 5G」のレビュー記事でした。
Huaweiといえば、2019年5月に米商務省産業安全局(BIS)の定める「エンティティリスト」に掲載され、米国企業との商取引が厳しく制限されるようになりました(参考記事)。その影響を一番大きく受けたのが、同社の主力商品であるAndroidスマートフォンやAndroidタブレットです。
Androidは、米国企業であるGoogleが主導して開発したOSです。OS自体はオープンソース化されているのですが、Googleが提供するアプリやAPIなどをパッケージ化した「Google Mobile Services(GMS)」は端末メーカーが別途契約をしないと使えません。エンティティリストに掲載されたことにより、Huaweiは2019年5月17日以降に発表(新規開発)した端末においてGMSを搭載できなくなってしまいました。
Mate 30 Pro 5GはGMSを搭載しておらず、Huawei自らが開発した「Huawei Mobile Services(HMS)」で代替するようにしました。一部のAndroidアプリはHMSに対応し、独自のアプリストア「HUAWEI AppGallery」でも配信するようになりましたが、一部を除く米国企業のアプリは掲載されていません。もちろん、「YouTube」を含むGoogleのアプリは一切ありません。
スペックは良いけれど、使いたいアプリが使えない――このジレンマを抱えたHuaweiのスマホは、今後どうなっていくのでしょうか……?
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