スマートフォン買うならやっぱカメラ機能大事だよね。でも6万とか7万とか、ましてや10万なんて出せない、そもそも安い端末と画質ってそんなに違うのか? とお思いの方は多いかと思うので、ミドルレンジの3端末でカメラ機能をチェック。
取り出したるは、シャープの「AQUOS sense3」、Huaweiの「P30 lite」、OPPOの「Reno A」。実のところ、上位機種と名前やカメラスペックが似ていても安心できないのがミドルレンジ端末の怖さである。
まずはさくっといつものガスタンクを撮りながら、基本スペックを紹介しよう。
AQUOS sense 3はデュアルカメラ機。1つは超広角で、もう1つは広角。シャープ的には「広角カメラと標準カメラ」なんだけど、カメラ界的には「超広角」と「広角」で、最近はスマートフォンでもそう称する製品が増えてきた。この辺、統一してほしい気はする。紛らわしいから。
超広角カメラは35mm判換算で18mm相当でF2.4で1200万画素。広角カメラは35mm判換算で24mm相当でF2.0で1200万画素。どちらも光学式手ブレ補正はなし(電子式手ブレ補正となっている)。広角カメラは他社よりもやや広角気味だ。
従来、スマートフォンAQUOSの超広角カメラは動画専用だったけど、AQUOS sense3はちゃんと静止画でもいける。けど、広角と超広角の切替えでちょっと待たされるのが残念すぎ。ほんのちょっとなんだけど、ユーザーとしては「え、そこでワンクッション発生?」と感じるので目立つのだ。
超広角カメラは周辺のゆがみをそのまま残すタイプである。
P30といえば、ライカ(Leica)なカメラを積んでいるハイエンド機が有名だけど、liteはライカじゃない。同じトリプルカメラでも上位機種との差別化はしっかりなされている。
外観的には「HUAWEI P30」らしいトリプルカメラ。でも、P30が「超広角+広角+望遠」なのに対し、P30 liteは「超広角+広角+ポートレートモード時の奥行き測定用」だ。つまり3つ目は望遠カメラじゃない。
超広角カメラは35mm判換算の17mm相当でF2.4で約800万画素、広角カメラは35mm判換算の27mm相当でF1.8で何と約2400万画素。3つ目のカメラは約200万画素で、ポートレートモード時の背景ぼかしに使うものなので単体での撮影はできない。
超広角はちゃんとゆがみが補正されていて、ほどよい広角感がある。発色はさすがHuaweiの鮮やかさ。2400万画素にふさわしい解像感があるかというと微妙だけど、ミドルクラスとしては十分に高画質だ。
Reno Aはデュアルカメラを搭載している。カメラアプリを見ると「1x」と「2x」を切り替えられるので、広角+望遠のデュアルかなと思いきや、片方はポートレートモード時の背景ぼかし用200万画素なのだった。つまり、カメラは1600万画素の広角カメラのみと思っていい。
メインカメラの発色や解像感はとてもいいのだけど、昨今のトレンド的に超広角カメラを持ってないのは残念である。
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