今日から始めるモバイル決済

2020年に過去最高の発行額 コロナ禍でもQUOカード/QUOカードPayが好調の理由とは?モバイル決済の裏側を聞く(3/3 ページ)

» 2021年01月22日 14時00分 公開
[房野麻子ITmedia]
前のページへ 1|2|3       

他のキャッシュレス決済とは競合しない

 アプリがあっても自分でチャージすることはなく、個人情報の登録もメールアドレスのみと、他のキャッシュレス決済サービスとは大きく異なるQUOカードPay。マイナポイント事業も「対応させようと思えばできる」(大谷氏)が、還元先の個人を特定するためにアプリが必須となるため、対応を見送った。

 こうした点からも「キャッシュレス決済事業者が競合だという認識はない」(大谷氏)。競合は紙の商品券やデジタルギフト券だ。

 個人情報を登録せずに利用できるので、セキュリティ面でも安心感がある。2020年には、本人確認の甘さから、銀行口座から残高が不正送金されるという事件も起こったが、そういった不正利用に使われる可能性もなさそうだ。

 もちろん、QUOカードPayのバリューコードを表示するURLが、第三者に知られて使われる可能性はある。URLが記載されたメールを当選者が誤って第三者に転送し、使われてしまうというようなことについては、クオカード側で対策しようがない。

 しかし、URLに対する不正アクセス対策は行っているという。「URLデータにランダムにアクセスしてくるような輩はゼロではありません。そこは検知して、たどれるようにしています」(大谷氏)

今後の展開

 Apple PayやGoogle Payなど、非接触で使えるようにすることについては「今後も検討する」(大谷氏)とのことだが、すぐに使えるWebブラウザでの利用がQUOカードPayの大きな特徴となっているので、悩ましいところだ。非接触で使えるようにするには、アプリを入れてFeliCaチップとのひも付けが必要になるため「分かりにくくなるのでは」(大谷氏)という懸念もある。企業などから非接触への対応の要望も、現時点で特にないという。

 今後、デジタルギフトを贈り合う文化が広がっていくようであれば、アプリに口座やクレジットカードをひも付けて、プレゼント用にQUOカードPayが買えて、そのまま送れるような仕組みを導入する可能性はあるという。「ECサイトをQUOカードPayのアプリに移植していくようなイメージです」(大谷氏)

 デジタルのAmazonギフト券を友達に贈るシーンはそれなりに多い。今後、QUOカードPayも、そんな使い方がスマホのアプリでできるようになるかもしれない。

前のページへ 1|2|3       

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2026年02月11日 更新
  1. ソフトバンク、短期解約を繰り返す「ホッピングユーザー」を抑制 その理由は? (2026年02月09日)
  2. 楽天モバイル+ドコモ回線がセットの格安SIM「NYCOMO(ニコモ)」 月額4928円でデータ無制限+3GB (2026年02月10日)
  3. auの「iPhone 17(256GB)」、MNPとUQ mobileからの乗り換えで2年6400円に (2026年02月09日)
  4. Amazonで整備済み「iPad(第8世代)」128GBモデルが3万5800円 10.2型ディスプレイ搭載 (2026年02月09日)
  5. 「東京アプリ」で1.1万円分をゲット、お得な交換先はどこ? dポイント10%増量+楽天ペイ抽選が狙い目か (2026年02月05日)
  6. KDDI、「副回線サービス」の一部を8月末に終了 “Starlink”や“00000JAPAN”などの代替手段があるため (2026年02月11日)
  7. 財布に入る、カード型の使い切りモバイルバッテリー登場 発火リスクの低いリチウムマンガン電池を採用 (2026年02月09日)
  8. Googleが台湾のPixel開発拠点を公開 「10 Pro Fold」ヒンジ開発の裏側、“7年サポート”を支える耐久テスト (2026年02月09日)
  9. 「MNP短期解約を対策してほしい」――携帯4キャリアが訴え 電気通信事業法のルールが足かせに (2026年01月20日)
  10. IIJmio、mineo、NUROモバイル、イオンモバイルのキャンペーンまとめ【2月10日最新版】 お得な月額割引や激安スマホも (2026年02月10日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー

2026年