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大手キャリアの無制限プランは本当に「無制限」? 制約を理解して賢く使おう5分で知るモバイルデータ通信活用術(1/2 ページ)

» 2021年02月20日 11時00分 公開
[島田純ITmedia]

 2021年4月までに、大手キャリア各社から「データ通信容量無制限」をうたう料金プランが出そろいます。各社ともに「無制限」をアピールしていますが、その中身をよくよく見ると気を付けるべき制約もあります。

 今回の「5分で知るモバイルデータ通信活用術」では、大手キャリアの「無制限」プランで気を付けるべきポイントをチェックします。なお、記事中の料金は全て「税別」、通信速度は「理論値」です。

4月までに出そろう大手キャリアの「データ容量無制限」プランの概要(2月17日現在)

NTTドコモ:テザリングも対象 ただし海外利用などは月間制限あり

 NTTドコモでは5G端末用の料金プラン「5Gギガホ」でキャンペーンとして月間データ容量を無制限としています。4月1日から提供を開始する「5Gギガホ プレミア」では、この無制限が正式なサービスメニューとして取り入れられます。

 ドコモの容量無制限の特徴はテザリング(インターネット共有)やデータ専用機器(ルーターやモデム)における月間データ容量も無制限という点にあります。これを意識してか、ドコモは5Gギガホ プレミアの料金説明において「ドコモならテザリングも無制限!」と強調しています。

 「固定インターネット回線代わりに使いたい」という場合は、ドコモの5Gギガホ(4月1日以降は5Gギガホ プレミア)が一番実用的に使えるでしょう。

ドコモのアピール テザリングやデータ専用機器でも容量無制限となるのが5Gギガホ プレミアの強み

 ただし、この容量無制限は国内で自回線を使った場合に限られます。また、5G端末用のプランであるためXi(LTE)端末では動作保証がなく、FOMA(3G)エリアでは利用できません参考記事)。

 さらに、以下の通信については月間30GBまでのデータ容量制限が課されます

  • 海外ローミング中のデータ通信(パケットパック海外オプション)
  • 「5Gデータプラス」「データプラス」子回線での通信

 これらの通信は、月間容量を超過すると5Gギガホでは最大3Mbps、5Gギガホ プレミアでは最大1Mbpsに速度が制限されます。5Gギガホ プレミアは微妙に「スペックダウン」しています……。

 5Gデータプラス/データプラスは、月額1000円で親回線のデータ容量をシェアできるデータ通信(通話非対応)プランです。「親回線と組み合わせて使うタブレットやデータ端末で使おう」と考える人もいるかもしれませんが、5Gギガホや5Gギガホと組み合わせて使う場合は、親回線とは異なり月間容量制限があることに気を付けましょう。

注意 海外ローミング中(パケットパック海外オプション)のデータ通信や、5Gデータプラス/データプラスのデータ通信には、別途30GBの月間容量制限がある

 容量無制限対象の通信は、上記の速度制限の影響を受けません。ただし、以下の状況のいずれかに当てはまる場合は、通信速度が通常よりも遅くなる可能性があります。

  • 直近3日間の通信量が特に多い場合
  • ドコモの設備に影響を与える通信を行っていると判断された場合
  • ドコモが指定する特定のコンテンツやアプリの利用(大量通信が確認された場合)

 以前も触れましたが、5Gギガホを契約している筆者や担当編集者は、データの通信が多くなったことに起因すると思われるあからさまな速度低下は経験したことがありません。GB(ギガバイト)級のデータを短時間に複数ダウンロードするなど、超が付くほど極端な通信をしなければ、速度制限のことはあまり気にしなくて良いと思われます。

速度制限 容量無制限対象の通信でも、速度制限がかかる場合もある

au:4G LTE向けプランでも容量無制限 ただし“端末単体”のみ

 auは、3月から提供する使い放題MAX 5G/4Gの他、以下のスマホ向けプランで月間のデータ容量を無制限としています。

  • データMAX 5G/4G LTE
  • データMAX 5G with Amazonプライム
  • データMAX 5G/4G LTE テレビパック
  • データMAX 5G/4G LTE Netflixパック(5Gは「P」付きプランを含む)
  • データMAX 5G ALL STARパック

 au 4G LTEスマホ向けにも容量無制限のプランがあることが特徴です。auの場合、5Gスマホと4G LTEスマホでSIMカードの相互運用ができないため、4G LTEでも無制限プランが使えることは心強いです。

4G LTEプラン 5Gスマホ向けと比べるとラインアップは少ないものの、auでは4G LTEスマホ向けにも容量無制限プランを用意しています

 ただし、5Gスマホ向けプランも含めて容量無制限は国内で自分の端末を使った場合に限られます。以下の通信については、プランごとに定められた月間容量制限があります。

  • テザリング
  • 海外ローミング中のデータ通信(世界データ定額)
  • 「データシェア」子回線での通信

 プランごとの月間容量制限は以下の通りです。

  • データMAX 5G/4G LTE、使い放題MAX 5G/4G:30GB
  • データMAX 5G with Amazonプライム、データMAX 5G/4G LTE Netflixパック:60GB
  • データMAX 5G/4G LTE テレビパック:70GB
  • データMAX 5G ALL STARパック:80GB

 容量を超過した場合、容量制限対象の通信は最大128kbpsになりますが、「データチャージ」(500MBで550円、1GB/3GB/5GBは1GB当たり1000円)を別途購入すれば解除できます。

データチャージ auの容量無制限プランの場合、対象外通信におけるデータ容量が超過しても、データチャージを購入することで対象外通信の速度を回復できます

 国内における端末単体でのデータ通信はこの制限を受けませんが、以下のいずれかに当てはまる場合は通信速度が制限される旨が明記されています。

  • 大量のデータ通信の利用時または長時間接続を伴うサービスの利用時(動画・クラウドゲームなど)
  • 一定時間内に大量のデータ通信を行った場合

 大量のデータ通信の利用時または長時間接続を伴うサービスの利用時の速度制限について、auでは「フルHD画質での動画視聴など」に支障のない程度であるとしています。そのため、ストリーミングタイプの動画配信サービスでは「思ったよりも画質(解像度)が上がらないなあ……」ということも考えられます。ダウンロード視聴であればダウンロード時間に影響するかもしれません。動画目的で容量無制限プランを契約する場合は注意が必要です。

制限 動画やクラウドゲームなど、大量ないし長時間に渡るデータ通信がある場合、速度が制限される旨が明記されている
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