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» 2021年05月24日 14時48分 公開

中国で一番人気のスマホはどれ? Huaweiの穴を埋めたメーカーは?山根康宏の中国携帯最新事情(1/2 ページ)

新型コロナウイルスの影響が経済に大きな影響を及ぼしている中、スマートフォン市場は少しずつ回復傾向がみられる。Samsung、Apple、Xiaomiなどの上位メーカーは、いずれも前年同期比でプラス成長となった。中でもXiaomiはAppleとの差を1.9%まで縮めており、第2四半期には2位に躍り出るだろう。

[山根康宏,ITmedia]

 新型コロナウイルスの影響が経済に大きな影響を及ぼしている中、スマートフォン市場は少しずつ回復傾向がみられる。2021年第1四半期(1月〜3月)のスマートフォン出荷量を見ると、1位Samsung(21.8%)、2位Apple(16%)、3位Xiaomi(14.1%)、4位OPPO(10.8%)、5位Vivo(10.1%)の上位メーカーは、いずれも前年同期比でプラス成長となった。

 中でもXiaomiはAppleとの差を1.9%まで縮めており、第2四半期には2位に躍り出るだろう。折りたたみモデルの「Mi MIX FOLD」、背面サブディスプレイのフラグシップ「Mi 11 Ultra」、そして5Gから格安まで展開する多数の「Redmiシリーズ」を擁するXiaomiに死角は見られない。

Xiaomi 「Mi MIX FOLD」を発表するXiaomi CEOのレイ・ジュン氏。Xiaomiのスマートフォンラインアップは充実している

 一方、2020年までシェア2位にいたHuaweiは、米政府による制裁の影響を受け6位以下にランクを落とした。スマートフォン出荷ランキング上位にHuaweiの名前を見なくなるのは何年ぶりになるだろうか。

Xiaomi IDCによるグローバル市場のスマートフォン2021年第1四半期シェア

 このように、グローバルでHuaweiが勢いを失っているが、中国市場では常に1位を走っていた。しかし最新の調査結果を見ると、母国市場でもシェアを落としている。Canalysの調査によると、2021年第1四半期の中国国内スマートフォン出荷量は1位がVivo(23%)、2位OPPO(22%)、3位Huawei(16%)となっており、以下Xiaomi(15%)、Apple(13%)と続く。HuaweiはHonorを分社化したとはいえ、前年同期比で半減している。

Xiaomi Canalysによる中国市場のスマートフォン20201年第1四半期シェア

 Huaweiの勢いが世界中で落ちる中、中国市場ではどんなスマートフォンが売れているのだろうか。中国の有名ブロガー、小乙MAX氏が調査した2021年3月のECサイトのスマートフォン機種別販売数の推測データを、中国メディアが公開している。

Xiaomi 2021年3月の中国ECサイト販売数量推定値(小乙MAX氏調査)

iPhone 12よりもiPhone 11の方が人気

 メーカー別ではHuaweiなど国内メーカーが強い中国だが、上海など大都市の地下鉄や繁華街に行けば、多くの人がiPhoneを使っている姿が目立つ。大都市のアップルストアはいつ行っても来客でにぎわっている。それはこの調査結果を見ても明らかで、販売数トップはAppleの「iPhone 11」だ。「iPhone 12」が出ているとはいえ、iPhone 11は4799元(約8万1000円)、iPhone 12は6299元(約10万6000円)。この価格差は中国の一般消費者にとっては大きい。

 iPhone 11はまだ現役で十分使えるスペックであり、高価格帯のモデルに偏っているAppleの製品ラインアップの中で、価格と性能バランスに優れた中核製品になっているのである。一方、高価格製品を買うことにためらいのない層は「iPhone 12 Pro」や「iPhone 12 Pro Max」を購入している。「iPhone 12 mini」(5499元、約9万2000円)と「iPhone SE」(3299元、約5万2000円)が20位以内に入っていないのは、小型ディスプレイモデルに人気がないことと、iPhone SEを買うくらいならiPhone 11の新品か中古を買う消費者が多いのではないだろうか。

iPhone 11 中国の大都市には必ずAppleストアがある。一番売れているのは「iPhone 11」だ

Mate 40 ProがHuaweiのオンラインストアで品切れに

 さてApple以外の売れ筋を見てみると、2位にはXiaomiの低価格モデル「Redmi 9A」がランクインしている。599元、約1万円と格安で、低所得者や学生など幅広い層に売れまくっている。そして3位にはHuaweiの2020年秋発表のフラグシップモデルとなる「Mate 40 Pro」が入った。6499元(約10万9000円)と高価だが、性能とデザインに優れており、Huaweiのオンラインストアでは常時品切れになっている。制裁の影響で供給量が少なく、人気がそれを大きく上回っているのだ。

HUAWEI Mate 40 Pro Huaweiのオンラインストアでは、Mate 40 Proは「到貨通知」、品切れにつき入荷通知待ちとなっている

Redmiシリーズが人気のXiaomi

 ではランク入りした20製品を、メーカーやブランドごとに見てみよう。

  • Xiaomi Redmiシリーズ:7機種
  • Huawei:4機種
  • Apple : 4機種
  • Xiaomi Miシリーズ:3機種
  • Vivo:1機種
  • OnePlus:1機種

 意外なことに、中国シェアトップに立ったVivoは1機種のみ。また2位OPPOは1機種もランクインしていない。この両者は販売中の各製品が満遍なく売れており、特定の機種に人気が偏っていないということなのだろう。

oppo 中国シェア2位のOPPO。機種別ランキング20位に1機種も入っていないが、全製品が死角なく売れているのだろう

 XiaomiはRedmiシリーズの人気の高さが目立つ。Redmiシリーズは格安モデルだけではなく、Snapdragon 888搭載の「Redmi K40 Pro」などハイエンドモデルもあり、しっかりと13位にランクインしている。Xiaomiはそれに加えてメインラインのMiシリーズ3機種が20位以内に入っており、全体の半分がXiaomiの製品だ。次々と新製品を送り出す物量作戦でXiaomiは中国国内シェア1位を狙っているのだろう。

Xiaomi Xiaomiは中国で常時20機種以上を販売している
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