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» 2021年06月02日 16時30分 公開

楽天モバイルが7月1日から契約約款を改定 180日以上利用のない回線を利用停止(条件あり)

楽天モバイルが、Rakuten UN-LIMIT VIの1回線目(月額0円から使える契約)について、180日間全く利用しない場合に利用停止できるように契約約款を変更することになった。停止前には予告も行われる。【追記】

[井上翔ITmedia]

 楽天モバイルは7月1日から、キャリア(MNO)サービスの契約約款の一部を改訂する。これにより、一定の条件を満たす180日間利用のない回線について、同社は事前予告をした上で利用停止できるようになる。

【追記:19時10分】今回の約款改定について、楽天モバイル広報部に質問した内容とその回答を追記しました

お知らせ 楽天モバイルからのお知らせ

 利用停止は「当社(楽天モバイル)の別途指定する1の回線が、連続する180日間において、全く使用されていない場合」に行われる。「別途指定する1の回線」は、7月1日時点では「Rakuten UN-LIMIT VI」の1回線目、つまり月額0円から利用できる契約のみが該当する。

 月間通信容量が1GB以下の場合、1名義1回線に限り同プランは月額0円(無料)となる。そのため、全く通信をしなくても契約を維持できる、いわゆる「塩漬け」も可能だ。

 しかし、0円で利用する契約者にもコストは発生することから、楽天モバイルの三木谷浩史会長(楽天グループ社長)は「どこかのタイミングでやめていただく(強制的に解約する)ことになる可能性もあります」と明言していた。

三木谷浩史氏 楽天グループの決算説明会で質疑に応じる三木谷浩史氏

利用停止は「電気通信番号の効率的な使用」のため

 今回の契約約款変更について、楽天モバイル広報部に疑問点を質問してみた。体裁を整えた上で、回答を掲載する。

―― 今回の約款改定の目的を教えてください。

楽天モバイル 電気通信番号の効率的な使用の観点から、このような取り決め(180日間全く通信しない場合の利用停止)を設けることになりました。

―― 改定後の約款にある「当社(楽天モバイル)の別途指定する1の回線」の「別途指定する」は、どうやって指定するのでしょうか。

楽天モバイル 弊社の通信サービスの「重要事項説明」(PDF形式)の「02-B プラン料金1回線目」に記載されているプラン(契約)が対象となります(筆者注:「プラン料金1回線目」は、1名義1回線限りの月額0円で始まる料金を定義している)。

―― 約款の改定で利用停止の対象となる回線の条件を改めて教えてください。

楽天モバイル広報部 現行の契約約款では、楽天グループの提供するサービスの利用約款などに停止した場合に事前予告をした上で弊社回線の利用を停止する場合があります。今回の改定では、180日間全く利用していない回線も利用停止の対象に加えます。この場合も、停止前の事前予告は実施します。

―― 予告はいつ、どのような方法で行うのでしょうか。

楽天モバイル広報部 具体的な方法はまだ決まっていませんが、SMSやメールなどを使ってお伝えすることを想定しています。



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