「auウェルネス」でオンライン服薬指導を開始 健康管理から医療体験までが可能に(1/2 ページ)

» 2021年06月30日 22時09分 公開
[房野麻子,ITmedia]

 KDDIが、トータルヘルスケアアプリ「auウェルネス」の機能を拡張。医療テック企業のMICIN(マイシン)、ホワイトヘルスケアと連携し、9月からオンライン服薬指導サービスを提供する。6月29日の説明会にて、取り組みの背景や目指す世界観を示した。

KDDI 左から、MICIN 代表取締役の原聖吾氏、KDDI パーソナル事業本部 サービス統括本部 担当部長の田口健太氏、ホワイトヘルスケア 代表取締役社長の池本多賀正氏(以下、写真提供:KDDI)

日々の健康管理から医療体験まで1アプリで一気通貫に提供

 少子高齢化が進む日本では、医療に対する良質なサービスや利用しやすさに対する高いニーズがある一方、コストの問題が常にある。しかもコロナ禍により外出や運動の機会が減少、感染リスクを回避するために適切な受診行動を避ける人もいて、健康管理環境が悪化している。

 日々の健康管理から、いざというときの医療体験まで、トータルで支援が必要な状況で、KDDIとしては「スマホを起点としたトータルな支援環境を提供したい」との考えから、健康(予防)から医療まで、さまざまな局面に対応できるサービス、機能を1つのスマホアプリの中で提供すべく取り組んでいる。

auウェルネス 健康管理から医療体験まで、トータルな支援をスマホアプリで提供する

 KDDIが、ヘルスケア領域にスマホ起点で取り組み始めたのは、2015年に開始した輸送型血液検査サービス「スマホdeドック」から。スマホdeドックは、自宅に届いたキットで指先から血を1滴取って送ると、健康状態の把握ができ、必要な支援が受けられるサービスだ。

 また、2020年11月からは「auウェルネス」「ポケットヘルスケア」の2アプリを提供している。auウェルネスは歩数カウントやオンラインのエクササイズなど、日々の健康活動を支援する機能を提供。一方、ポケットヘルスケアは健康スコア、AIによる受診相談などが可能で、いざというときの体調悪化を支援する機能を提供。東京都豊島区で先行的に実証利用を行っている。

auウェルネス KDDIが提供している医療系サービス

 予防から医療まで対応できるサービスを1つのアプリで提供することを目指しているが、医療行為に近くなるほど規制が多いため、現在はauウェルネス、ポケットヘルスケアの2つのアプリでサービスを提供しているが、2つに分かれているのはユーザー体験的にスマートとは言いがたい。そこで、今後はいざというときの医療系の機能もauウェルネスに集約していく方針だ。

 また、これら2つのアプリでカバーできていないオンライン診療、オンライン服薬指導という、より医療に近い体験の支援をする環境を、ホワイトヘルスケア、MICINと連携して追加する。

auウェルネス auウェルネスに医療系の機能も集約。さらにMICIN、ホワイトヘルスケアと連携してオンライン診療、オンライン服薬指導といったより医療に近い体験も提供できるようにする

 オンライン診療については、「curon(クロン)」というオンライン診療サービスを展開しているMICINと連携し、「curon for KDDI」として6月7日から提供を開始している。また、オンラインでの服薬指導についても、MICIN、ホワイトヘルスケア2社との連携で、「オンライン診療からオンライン服薬指導まで、一気通貫した体験として提供できる状態を実現したい」と田口氏は意気込みを語った。

auウェルネス オンライン診療からオンライン服薬指導まで一気通貫で提供。オンライン服薬指導のサービスは2021年9月から提供予定

 これにより、定期的に薬を受け取る必要がある患者が、自分の都合に合わせてオンラインで診療から薬の受け取りまで可能になる。仕事などで時間がとれず医療機関に行きにくい人たちも支援できるとしている。なお、今後はお薬手帳の機能も追加する予定で、服薬指導と服薬管理が簡単にできるようになる。

auウェルネス サービスが実現することで患者の利便性が向上する

オンライン診療から服薬指導の流れ

 オンライン服薬指導を受けるには、まずオンライン診療を受ける。auウェルネスから「オンライン診療」の項目を選び、医療機関検索から受診できる病院を検索。診療予約のために、日時や支払い方法、保険証などを登録して申し込む。

auウェルネス auウェルネスアプリから「オンライン診療」を選ぶ
auウェルネス 受診できる病院を検索
auウェルネス 診療の前には問診がある

 診療日時になったら、ビデオ通話で医師の診療を受けられる。決済もアプリ上で行う。処方箋が病院から調剤薬局に送られ、薬局を予約してオンラインで薬剤師から説明を受けることができる。後日、指定の方法(配送・宅配ボックス・店舗受取)で薬局から薬を受け取れる。

auウェルネス 診療はビデオ通話で行う
auウェルネス 服薬指導を受ける薬局を予約する。薬剤師の説明もビデオ通話で行われる。

 オンライン診療経由でオンライン服薬指導システムを利用した場合は無料。オンライン診療システムの利用料は、診察1回あたり330円(税込み)、薬局からの請求となる処方薬代金や、薬の配送料金などがかかる。

       1|2 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2026年10月25日 更新
  1. 「iPhone Duo」はLINEもポケモンGOも“黒い”余白だらけ? 日本の定番アプリは未対応が多く (2026年10月23日)
  2. 「Androidのマイナンバーカード」がスタートするもフル機能対応機種が少ない件 ポイントは「StrongBox」という仕組み (2026年10月24日)
  3. きょう発売の「iPhone Duo」、Apple 表参道でゲットしてきた 早速開封レポート (2026年10月23日)
  4. iPhone Duoを使って痛感した「Face ID」のありがたさ 充電スタンドに置いたまま通知が見られない不便さに苦しむ (2026年10月24日)
  5. ダイソーで1100円の「USB Type-C to HDMIケーブル」でスマホの画面をテレビに映すとどうなる? 対応機種なら試してみる価値あり (2026年10月24日)
  6. 進化した「Siri AI」で感じた、iPhoneの操作を一変させる実力 「AI出遅れ」の汚名返上なるか (2026年10月24日)
  7. モバイルSuicaの新決済「teppay」を早速試した 店員への伝え方や決済音は? スムーズに決済できる? (2026年10月22日)
  8. 「iPhone Duo」を試して分かった9つの疑問と本音 36万円超の折りたたみスマホは「買い」か? (2026年10月21日)
  9. ダイソーで330円の「人感・明暗センサーLEDバーライト(Type-C)」が意外と便利 1人暮らしの帰宅時や非常灯に便利  (2026年07月18日)
  10. デジタル庁が「Androidのマイナンバーカード」対応機種を公表 属性証明機能を使える機種は限定的 (2026年10月19日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー