KDDI、富士登山を疑似体験できるバーチャルガイドツアーを提供 山頂の360度映像も生配信

» 2021年07月12日 16時00分 公開

 静岡県御殿場市とKDDIは7月12日、コロナ禍での安全な富士山観光と、リモートでの富士山の魅力発信の両立を目的とした取り組みを開始した。

 新型コロナウイルス感染症の影響で2020年は閉山した富士山だが、2021年は感染防止対策を講じた上で2年ぶりに開山した。しかし、同感染症の猛威は現在も続いていることから、両者は連携してxR(VRやAR)を始めとするテクノロジーと5Gを始めとする通信を活用して富士山に「来る人」「来られない人」の両方に向けた魅力発信を行う。

KDDI 2021年度の御殿場市とKDDIの取り組みイメージ

勝俣州和の富士山バーチャルガイドツアー

 「勝俣州和の富士山バーチャルガイドツアー」は、xRプラットフォームアプリ「5G XR VIEWER SATCH X powered by STYLY」を活用して提供されるデジタルコンテンツだ。「富士山自然休養林ハイキングコース」や「Mt.FUJI TRAIL STATION」へ設置された看板にスマートフォンをかざすと、御殿場市の観光親善大使である勝俣州和氏がARや動画で登場して各ポイントの見所や歴史などを解説してくれる。利用には「SATCH X」アプリのインストールが必要となる。

 ARコンテンツのの提供は10月下旬までを予定し、富士山御殿場口新5合目 トレステ内(1カ所)と、と富士山自然休養林 ハイキングコース Iコース内(10カ所)で実施する。うち2カ所は、自宅など現地に居なくても解説を見られるようになっている。

 このバーチャルガイドでは人の接触を避けた安全なガイドツアーや、日帰りでも富士山の大自然を楽しめるハイキングの提案などで観光の分散化を目指す。

KDDI バーチャルガイドツアーのイメージ
KDDI 提供場所

「マチカメ」の無料提供

 また、高画質な一眼レフカメラとプロ仕様の構図で撮影できるリモート一眼レフ撮影サービス「マチカメ」も無料提供される。富士山御殿場口新五合目 トレステ内のデッキ(富士山がバック)または2階テラス(雲海をバック)で撮影可能で、9月10日まで実施する予定だ。

KDDI 「マチカメ」の撮影イメージ

「au XR Door」を使ったバーチャル富士登山

 スマートフォンの画面上のドアを通してVR空間を楽しめるアプリ「au XR Door」を使って、自宅などでバーチャル富士登山を楽しめる360度VR映像を配信する。五合目を起点として山頂を目指す登山道や、山頂のお鉢巡りの名所などの景色を疑似体験できる。

 8月8日の「山の日」には、au XR Doorのアプリ/Webで5Gエリア化された山頂から360度映像を生配信する。配信時間は同日10時〜12時を予定しているが、当日の天候などの理由から予定変更もしくは中止の可能性がある。

KDDI バーチャル富士登山のイメージ

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