世界を変える5G

富士山頂5G化やライブ配信を実施! 「コロナ禍」の登山問題に取り組む御殿場市とKDDI(2/3 ページ)

» 2021年07月15日 15時30分 公開
[島徹ITmedia]

コロナ禍だからこそXRやライブ配信も実施

 「勝俣州和の富士山バーチャルガイドツアー」は、富士山自然休養林(御殿場市)を巡るハイキングコースか、登山の起点となるトレステにある案内板のQRコードをXRアプリ「SATCH X」(Android版iOS版)で読み込むと、観光親善大使の勝俣州和氏がARで登場して、見どころを解説してくれるというコンテンツだ。

 岡部氏によると、このガイドツアーには「勝俣さんによる元気いっぱいのアピールで、ハイキングコースの魅力も伝える」と同時に「人の分散も図る」とう狙いもあるという。

麓でガイド 富士山の麓を歩くハイキングコースに、「勝俣州和の富士山バーチャルガイドツアー」の案内板を設置している。アプリでQRコードを撮ると、勝俣州和さんのARガイドを楽しめるようになっている
実際のガイドツアー画面 実際のガイドツアー画面

 マチカメの無料サービスでは、トレステに設置されたカメラで富士山と雲海をバックにした記念撮影を撮影できる。設置された一眼レフカメラの横に設置された機器のQRコードを読み込んで、そのカメラをリモート操作するという仕組みで、撮影した写真はそのままダウンロードできるようになっている。

 「遠隔シャッターを使って、人とのカメラの貸し借りなしに撮れる」(岡部氏)ことが利点だ。

マチカメ マチカメは一眼レフカメラを使って「インスタ映え」する写真を撮れるというサービスだ。今回の取り組みでは、トレステに2台のカメラを設置している
マチカメで撮影 カメラの左側にある水色の台にあるQRコードをスマホで読み取ると、シャッターを切るためのサイトが表示される。登録作業は不要だ
撮影 説明会の当日は曇りだったが、晴天であれば富士山を背景にした写真を気軽に撮れる。ちなみに、もう1台のカメラでは雲海を背景に撮影できるようになっている
イメージ 撮影のイメージ

 バーチャル富士登山では、VR空間が楽しめるアプリ「au XR Door」(Android版iOS版)を用いて、自宅など離れた場所でも登山道など名所の360度映像を楽しめる。

 8月8日の「山の日」には、富士山頂の映像を生放送する予定だ。KDDI社員が360度カメラを山頂へ持ち込み、au 5Gを用いて生中継を実施するという。ただし、天候によっては山頂や中止となる可能性もある。

バーチャル富士山 バーチャル富士登山は、au XR Doorアプリから富士山頂などの360度動画を見られるサービスだ
見ているイメージ スマホを傾けると、富士山頂を見渡せる
生中継予定 山の日には生中継も実施予定。晴天であれば、このイメージ写真の通り鮮やかな画像を楽しめる

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