3万円台で1億画素カメラ搭載 「realme 8 pro」はXiaomi低価格スマホの好敵手山根康宏の海外モバイル探訪記

» 2021年07月29日 13時50分 公開
[山根康宏ITmedia]

 日本にはまだスマートフォンを投入していないrealmeですが、海外ではコスパの高さで人気を急激に高めています。4Gモデルながら1億画素カメラを搭載した「realme 8 Pro」は、Xiaomiの低価格カメラスマートフォン「Redmi Note 10 Pro」に真っ向から対抗する製品として東南アジアやインドなどで販売中です。

realme 8 pro コーポレートカラーのイエローのパッケージで販売される「realme 8 Pro」

 realme 8 Proは、価格を抑えながらも1億800万画素カメラを搭載しています。ディスプレイは6.4型で指紋認証センサーを内蔵しています。Redmi Note 10 Proは6.67型ディスプレイと若干大きいものの、指紋認証センサーはディスプレイ下ではなく本体側面に搭載。realme 8 Proの方がちょっとスマートな使い方ができるかもしれません。

realme 8 pro 指紋認証センサーを内蔵する6.4型ディスプレイ

 本体背面は全体に小さなガラス粒をまいたような仕上げ。OPPOの海外モデルの一部に見られる、ダイヤモンドカット加工をした「Reno Glow」と似たイメージでちょっとした高級感を味わえます。素材は樹脂ですが安っぽさが感じられません。ケースなしでこのまま使っても傷や指紋の跡が付きにくそうです。そして大きく「DARE TO LEAP」(臆することなく飛び越える)というrealmeのカンパニーキャッチコピーの文字も配置されています。なおこちらのカラーはInfinite Black。

realme 8 pro ガラス粒をちりばめたような背面仕上げ

 もう1色のカラバリ、Infinite Blueはより爽やかなイメージです。透明感を感じさせる涼しげな仕上げは、夏に使うのにぴったりと感じます。

realme 8 pro カラバリは2色。このInfinite Blueは夏に似合う色合い

 価格を抑えたモデルはどのメーカーも3.5mmヘッドフォン端子を搭載していますが、realme 8 Proも底面に配置されています。なお、Redmi Note 10 Proのヘッドフォン端子は本体上部にあります。

realme 8 pro 本体下部はヘッドフォン端子を備える

 プロセッサはSnapdragon 720Gを搭載しています。ライバルRedmi Note 10 ProはSnapdragon 732Gなのでわずかに高スペック。一方、バッテリーは4500mAhと5020mAhなのでこちらもRedmi Note 10 Proの方が優っているのですが、急速充電は50Wと33Wでrealme 8 Proのほうが高速です。バッテリー容量の差があるものの、realme 8 Proは17分で50%、47分で満充電が可能です。

realme 8 pro Snapdragon 720Gを搭載、メモリ8GB、ストレージ128GBの構成

 自慢のカメラは1億800万画素に加え、800万画素の超広角、200万画素のマクロ、200万画素の深度測定の4つを搭載しています。Redmi Note 10 Proはマクロが500万画素と若干高め。このように両者のスペックは似通っています。なお、両モデルが販売されているマレーシアの価格を見てみると、realme 8 Proが1299マレーシアリンギット(約3万3000円)、Redmi Note 10 Proは1099リンギット(約2万9000円)といい勝負をしています。

realme 8 pro 1億800万画素カメラ含む4つのカメラを搭載

 カメラのUI(ユーザーインタフェース)はOPPOに若干似ていて、撮影中に画面上にある横のバーを下に引き下げるとフレーム変更などが可能です。ジオラマ風の写真が撮れるチルトシフトもワンタッチで切り替えできます。

realme 8 pro 画面上から下へスワイプしてフレームサイズを変更

 1億800万画素カメラは「モード変更」の「その他」から使えます。このあたりは他のメーカーの製品と同等です。1億800万画素では望遠などは使えず、拡大が必要であれば高画質で撮影して必要なところを切り取って仕上げます。

realme 8 pro 3万円台のスマホながら1億800万画素カメラを搭載

 本体の仕上げも悪くなく、カメラスペックも申し分ないだけに、この価格で日本で出しても十分売れるようにも思います。realmeには日本へのスマートフォン投入を早い時期に進めてほしいものです。

realme 8 pro 日本でこのボディーを見られる日は来るのだろうか?

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