世界を変える5G

「Xperia 1 III」を1カ月間使って感じた「魅力」と「不満」(1/2 ページ)

» 2021年08月29日 09時30分 公開
[小山安博ITmedia]

 ソニーの最新ハイエンドスマートフォン「Xperia 1 III」。ドコモ版(SO-51B)発売日の7月9日に、ドコモオンラインショップから自宅に届いた。それから1カ月、毎日使い込んでいる……と言いたいところだが、ここのところのコロナ禍であまり外に出る機会もなく、ハードに使いこなせてはいない。

 それでも1カ月間使い続けてきた結果、いくつか見えてきたことをご報告したい。

Xperia 1 III ドコモ版Xperia 1 III

Xperia 1 IIIのココが魅力

 Xperia 1 IIIは、ソニー渾身のハイエンドスマートフォン。プロセッサSnapdragon 888を搭載して、メモリは12GB、ストレージが256GB。5GはSub-6とミリ波にも対応し、下り最大4.2Gbps、上り最大480Mbpsに対応するなど、スペックに隙はない。

 個人的には、ミリ波とワイヤレス充電に対応する点を評価している。スペックとしては「Galaxy S21+」でも同様だが、21:9のディスプレイやカメラ機能、細かい点では「外部モニター」機能に引かれて購入した。

Xperia 1 III 外部モニター機能。UVC対応カメラであれば、ケーブル1本で手軽に使える

 カメラ機能にも注目したい。現在となっては数少ない、独立したハードウェアのシャッターキーを搭載する「Xperia」シリーズだが、シャッターキー長押しでカメラが起動してそのまま撮影できるのはやはり便利。正直、他のスマートフォンもカメラ機能をアピールするならハードウェアキーは必須だろうとまで思ってしまうほど快適だ。

Xperia 1 III ハードウェアのシャッターキーは使いやすい。ただ長押しすればカメラが起動するのでとても便利

 画面上に指が触れていてもシャッターボタンで撮影ができるのはありがたい。一般的なスマホカメラだと、気付いたら画面内に指が触れていてうまくシャッターが切れなかった、ということもあるが、Xperia 1 IIIだと物理的なキーがあるので、画面内に触れていても半押しでAF、全押しで撮影がそのままできて使いやすい。

Xperia 1 III わざと大胆に親指で画面に触れているが、この状態でもシャッターキーでAF、撮影が行える。フラットなディスプレイでもともと誤タッチしにくいが、誤タッチで撮影に失敗することもなくていい

 「Xperia 1」シリーズでは独特なカメラアプリ「Photography Pro」が搭載されていたが、Xperia 1 IIIでは標準のカメラアプリと統合された上で、「BASIC」モードが追加された。これによってPhotography Pro内で動画撮影とセルフィー撮影ができるようになったのもうれしい(Xperia 1 IIでは通常のカメラアプリに切り替える必要があった)。

 ただ、わざわざBASICモードに切り替えて自撮りや動画を撮影するのは一手間かかる。それよりも、シャッターキーがあるXperia 1 IIIなら、メインカメラを自分に向けて撮影することもできる。実際の撮影結果を確認しながらの撮影はできないが、筆者は他人に見せるような自撮り撮影をしないし、頻繁に自撮りをしないので問題は感じない。

 逆に頻繁に他人に見せるような自撮りをする人や、撮影結果をあらかじめモニターで確認しながら撮影したい人は、BASICモードを常に使えば、普通のスマートフォンカメラとして使える。シーン認識による画像補正は、基本的にBASICモードで動作するようなので、そうした点でも、特に手軽に撮影したい人はBASICモードがよさそうだ。

Xperia 1 III BASICモードのUI。一般的なスマホカメラのUI(ユーザーインタフェース)に近く、ダイレクトに画角を変更できる。自撮りやQRコード読み込みなどに使えるGoogleレンズも利用できる

 筆者の場合、撮影はほとんど「P」モードを使っている。これは、露出補正が簡単にできるからだ。Photography Proの場合、画面を左右に分割した左側にライブビュー、右側にデジカメのような操作パネルが表示される。この上部に露出補正バーが常時表示されていて、簡単に露出補正ができるのだ。

Xperia 1 III こちらはPモード。ダイレクトに変更できる露出補正バーが快適。一般的なスマートフォンカメラの露出補正は使いにくいので、普段の撮影が快適になる

 露出補正が手軽にできると撮影の幅が広がるので、重要なポイントだ。今までのスマホカメラで使いづらかった露出補正が使いやすいのはとてもいい。

 画質に関しては、ハマったときは想像以上にうまく描写してくれて、スマートフォンカメラとしては十分以上だ。超広角(16mm)から望遠(105mm)までカバーするのもうれしい。

 個人的に気に入っているのは「外部モニター」機能。USB経由で画面出力を行うUVC規格に対応したデジカメとUSBケーブルを接続し、カメラの外部ディスプレイとして利用する機能だが、USB Type-CとHDMIの変換アダプターを使えば、HDMI端子搭載デジカメを接続して、外部モニターアプリでカメラの画面をそのまま表示できる。

 デジカメより大画面でライブビューができることがメリットだが、Android標準の「スクリーンレコード」機能を使えば、デジカメの操作をそのまま記録できるのが便利。同様のことができる外部アプリはあるのだが、デフォルトで外部モニター機能が使える点はうれしいポイントだ。

Xperia 1 IIIXperia 1 III 外部モニターをつないでスクリーンショットを撮れば、そのままデジタルカメラのメニュー画面も簡単に撮影できる(画像=左)。今までデジカメの画面はカメラで撮影していたのだが、そうした作業がいらなくなって便利だ(画像=右)

 YouTubeなどを視聴しているときに、スピーカーの音が良くなったと素直に感じられるのもよい点だ。

 全体として、まさにハイエンドという感じで、これ1台を持っておけば困ることはないだろうと思う。何らかの問題は出てくるかもしれないが、1カ月程度ではそこまで見えていない。

Xperia 1 III 超広角で広々としたシーンを撮影。BASICモードに比べてレンズ変更に一手間かかるが、困るほどではない
Xperia 1 III 画質は最上級とまでは言えないが、十分な描写
Xperia 1 III RAWで撮影した画像をLightroomでストレート現像。難しいシーンだが、結果は良好。簡単に露出補正できるので、構図を探りやすい
Xperia 1 III 露出補正が簡単なので、明暗差の激しいシーンでも好きな雰囲気で撮影できる。HDRのような不自然さもない

 カメラ機能が魅力的なXperia 1 IIIだが、弱点もある。

       1|2 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2026年06月27日 更新
  1. 「海外からの迷惑電話が解消した」との声も NTTタウンページの「詐欺対策」アプリ、累計100万ダウンロード突破 (2026年06月25日)
  2. 年会費9万9000円の価値はある? 最上位クレカ「Olive Infinite」と「Visa Infinite」の違いと持つべき人 (2026年06月25日)
  3. ソフトバンクが「今回もやる」とGalaxy S26を月額1円で販売――販売方法を早急に見直さないと撤退を迫られるメーカーも (2026年03月08日)
  4. スマホの短期解約、最長1年の「継続利用」容認で抑制へ 「お試し割」は統合 総務省が取りまとめ (2026年06月25日)
  5. 「iPhone 17e」と「iPhone 17」どちらが買いか? 2機種を使い込んで分かった“スペック表にない違い” (2026年04月29日)
  6. 「実質24円」は今後も続く? スマホ残価設定は「現状維持」、残価率の一律化は「適当ではない」と総務省が評価 (2026年06月25日)
  7. iPhoneそっくりなだけじゃない、コラボモデルもある「HONOR 600 Pro」 (2026年06月26日)
  8. ソニー「aibo」の国内販売終了 なぜ、人に愛される存在になったのか (2026年06月25日)
  9. 「日本は6G周波数の議論すら始まっていない」 クアルコムが抱く危機感と、AI時代の次世代通信 (2026年06月26日)
  10. iPadやMac値上げでiPhoneはどうなる? Apple直販は価格維持も、キャリアや量販店で値上げの動きが続く (2026年06月26日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー