世界を変える5G

「Xperia 1 III」を1カ月間使って感じた「魅力」と「不満」(2/2 ページ)

» 2021年08月29日 09時30分 公開
[小山安博,ITmedia]
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Xperia 1 IIIのココが不満

 いくつか気になった点はある。Xperia 1 IIIは、今となっては唯一の3大キャリア共通端末。そうなると、各社のネットワークに対応しているはず――なのだが、伝統的(?)にXperiaは、各社のネットワークに最適化されてキャリアに納入されている。つまるところ、キャリアごとに対応バンドが異なるのだ。

 国内の5Gではn77(au、ソフトバンク)とn79(ドコモ)、4Gではバンド18/26(au)、19(ドコモ)、8(ソフトバンク)、11(au、ソフトバンク)、21(ドコモ)があるが、Xperia 1 IIIでは他キャリアのバンドに対応していない場合がある。

Xperia 1 III 例えばドコモの対応周波数表。灰色がドコモ非対応の周波数で、AQUOSはそうした周波数にも対応しているが、Xperia 1 IIIは対応していないのが分かる
Xperia 1 III こちらはau版。こちらも灰色はau非対応の周波数で、ドコモ版が対応する5Gのn79に対応していないのが分かる

 筆者の持つドコモ版Xperia 1 IIIは、auやソフトバンクのSIMで使うとn77エリアで5G通信ができず、4Gもauのバンド11、18/26とソフトバンクのバンド8に対応していない。ドコモとソフトバンクに納入されているシャープ製「AQUOS R6」は、どちらかのキャリアが非対応のバンドにも一部は対応している。もちろん、「iPhone」シリーズは1種類で全キャリアをサポートする。

 これはXperiaシリーズに限った話ではないのだが、いずれにしても、ドコモ版で買ったからにはドコモのネットワークで使うのがベスト、というのがXperia 1 III。ちょっともったいない点だ。

 シングルSIMというのもいただけない。iPhoneのように、デュアルSIMでeSIM対応、というのが現状のスマートフォンの最適解だろう。

 カメラを使っていての欠点としては、4K(3840×1644ピクセル)という高解像度ディスプレイを搭載したせいか、直射日光下で画面が見えにくかった点が上げられる。高解像度化すると開口率が低下するため、最大輝度にしてもそれほど明るくならないこと。画面がほとんど見えないときもあった。

 デジカメのライブビューではよくあることだが、同時に使っていた別のスマートフォンでは最大輝度にして画面が確認できたことを考えると、残念な点ではある。デジカメのように、手でひさしを作って影にして対処するのが手間ではある。

 発熱に関しても気になるところ。ケースを装着していると手に伝わる熱量はさほどでもないが、ケースを外してみると思ったより熱くなっていることがあった。ただ、頻繁にあるわけではなく、ケースを装着している限りはそれほど気にはならなかったし、その結果の問題もあまり感じていない。

 発熱量の多さは、バッテリー駆動時間の短さにもつながっている印象がある。頻繁に使っていると、1日は持たないだろう。使わずに放置していたときのバッテリー消費も気になった。

Xperia 1 III 近接撮影になると、F1.7という大口径も手伝ってボケすぎるのは難点
Xperia 1 III このようにピントが抜けてしまう例もあった。撮影時は、動物を認識していたのだが……。また、望遠カメラはぶれやすいようにも感じる。可変式レンズのためだろうか?

 Snapdragon 888を搭載しているスマートフォンに共通して困る点が、炎天下でカメラを起動していると、発熱によってしばしば終了すること。Xperia 1 IIIに限った話ではないので、Snapdragon 888の発熱量が大きいものと思われる。Snapdragon 888以外でも発生することはあるが、頻度は高いイメージがある。

 カメラという意味では、AFは高速で人間や動物などを幅広く検出してくれるのだが、ジャスピンでない写真もけっこうあって、AF精度が少し低い点が気にかかった。

 大きな不具合らしきものは感じていないので、基本的には快適に使えている。「全部入りのXperia」として満点とは言えないが、満足できる製品だ。

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