今日から始めるモバイル決済

後払い決済「atone」、今後の戦略構想を発表 クレカを使わない層に訴求

» 2021年09月16日 18時51分 公開

 ネットプロテクションズは、9月16日に後払い決済サービス「atone」の法人向けリブランディングについて発表した。

ネットプロテクションズ 後払い決済サービス「atone」

 atoneは、クレジットカードを使わない後払い決済サービス。コンビニ払いなどの支払い方法を用意し、あえてクレジットカードを利用しない490万人(NP会員数)にアプローチできるとしている。

 同社が公開した今後の戦略構想では、NPポイントクラブとatoneの会員基盤をまとめ、インターフェースを「NP後払い」と統一して両サービスの併用導入を可能にする。atoneのアカウント情報を引用した情報入力に対応し、ユーザーが情報を手動入力する際の手間やミスを削減する。同社が指定する範囲内であれば、月内の最大利用上限金額をユーザー自身が設定できるようになる。

 事業者側はカゴ落ちの減少によるCVRの改善が見込めるとし、順次カートシステム経由でも提供可能な状態にしていく。累計2.8億件超の顧客/購買/与信データの分析を基盤とし、事業者ごとに最適化された費用対効果の高い販促キャンペーンの強化も行う。

 これらの項目の実装/実施時期、対象範囲などは現時点で確定しておらず、外部環境や事業戦略の変化などにより実現しない可能性がある。

 同社が実施したアンケートによれば、全体の約75%の消費者がECサイトでクレジットカードを意図的に利用しなかった経験があるという。理由の上位には利用金額の不明瞭さ、金利の仕組みへの不安感、利用までの手間などが並び、クレジットカードが普及している中でも「商品を確認した後から、金額を確認して自分のタイミングで支払える」というニーズへの期待に応えるサービスを提供するという。

ネットプロテクションズ リブランディング実施の背景

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

最新トピックスPR

過去記事カレンダー

2024年