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» 2021年11月15日 13時30分 公開

ドコモとエアバス、成層圏から地上への電波伝搬実験に成功 山間部や離島などのエリア化を目指す

NTTドコモとエアバスは、高高度無人機(HAPS)を用いた成層圏から地上の受信アンテナへの電波伝搬実験に成功。この結果をもとに、通信エリア化が難しい山間部や離島、海上などでの通信サービス提供を目指す。

[エースラッシュ,ITmedia]

 NTTドコモとエアバスは、11月15日に高度約20kmの成層圏を飛ぶ高高度無人機(HAPS)「ゼファー(Zephyr) S」を使用した電波伝搬実験について発表。成層圏から地上のスマートフォンなどのデバイスへ提供する通信サービスの実現可能性を実証したものとなる。

NTTドコモ HAPSの離陸時の様子

 本実験ではUHF帯(450MHz/2GHz帯)の周波数を用いて、成層圏と地上間での電波の伝搬特性を測定。成層圏を飛行するHAPSに搭載された無線機と地上のアンテナを直接接続し、通信距離や気象条件などさまざまな条件下で電波の減衰特性の分析を行った。実証実験期間は8月25日〜9月13日で、成層圏での滞空日数は18日間。

 あわせて、地上のユーザーがHAPSを介した通信で利用できるスループットを低/中/高の3段階に設定し、多様なユースケースへの汎用(はんよう)性を検証。低速ながら長距離の通信が可能となる低い周波数(450MHz)を使用した約140kmの長距離接続の伝搬測定にも成功し、HAPSは最高到達高度7万6100ft(約23.195km)を達成している。この実証実験で得られた結果をもとに、両社は今後通信エリア化が難しい山間部や離島、海上などへの通信サービス提供を目指すという。

 今回の伝搬試験は、11月16日から4日間オンラインで一般公開する「NTT R&D FORUM Road to IOWN 2021」でも紹介する予定だ。

NTTドコモ 実験実施概要

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