世界を変える5G

ドコモとスカパー、39GHz/2GHz帯を利用した上空エリア化の実証実験

» 2021年03月11日 06時00分 公開

 NTTドコモとスカパーJSATは、3月10日に5Gevolution/6Gでの上空エリア化実現に向けて行った、小型飛行機を活用した市街地(小田原)・山林(丹沢)・離島(伊豆大島)での実証実験について発表した。

NTTドコモ/スカパーJSAT 実証実験イメージ

 両社は上空20kmの成層圏に通信装置を搭載した高高度無人機HAPS(HighAltitudePlatformStation)を飛ばし、広エリアでの通信サービス提供に向けて取り組んでいる。本実証実験はその一環で、2月15日〜2月26日に高速通信の提供が難しかったへき地、空、海上などへの通信エリアの拡大を目的としている。

 小型飛行機で上空約3km先の受信装置に向けて、5Gでの高速通信に適したミリ波(39GHz 帯)、比較のためミリ波よりも電波が飛びやすい低い周波数(2GHz帯)を利用した電波伝搬を測定。その結果、遮蔽(しゃへい)物のない環境ではほぼ机上計算と同じ受信電力が得られた一方、建物や樹木を挟んだ場合は39GHz帯の受信電力の損失は比較的大きく、降雨がない場合の雲の影響は比較的小さいことが確認できた。このような遮蔽物の影響は、複数の地上局を切り替える技術(サイトダイバーシチ)などを用いて軽減を検討するという。

 今回の実験では、小型飛行機の位置や飛行姿勢によらず、同じ指向性パターンのアンテナを用いて送受信を行ったため、飛行機の旋回の影響でアンテナの角度が変化すると受信電力が大きく変化することも分かった。将来のHAPS実用化に向けて、旋回による影響を抑えて一定の受信電力を保持する制御技術の重要性を確認できたとしている。

NTTドコモ/スカパーJSAT 実証実験イメージ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2026年06月25日 更新
  1. KDDIのISP向けメールシステムで不正アクセス BIGLOBEや@niftyなどで情報漏えいの恐れ (2026年06月23日)
  2. Nothingが新スマホ「Phone (4b)」を7月7日に発表 「新しい世代のユーザーに届ける」 (2026年06月23日)
  3. 折りたたみiPhoneに近いサイズ感? 「HUAWEI Pura X Max」実機レビュー 横長“パスポート型”が合理的な理由 (2026年06月24日)
  4. NHKのスクランブル化、会長が完全否定 ネット上に「見ないのに払うのは納得いかない」との声 (2026年06月22日)
  5. 「ソフトバンクの株価なぜ低迷」「料金値上げの影響」「PayPayに次ぐ新事業は?」 株主総会での質疑応答 (2026年06月24日)
  6. 腰掛け式のポータブルファン「FIELD WAIST FAN」を試す 4580円でファン×大容量バッテリー×ライトの安心感 (2026年06月22日)
  7. 楽天モバイルが「WiFiスポット」開始 ローミング終了で「つながらない」ユーザー救済か (2026年06月19日)
  8. 「iPhone 17e」と「iPhone 17」どちらが買いか? 2機種を使い込んで分かった“スペック表にない違い” (2026年04月29日)
  9. 「iPhone 17e」「Pixel 10a」を徹底比較 10万円以下で手に入る高バランスモデルの性能差はどれほど? (2026年06月22日)
  10. au/UQ mobileが「事務手数料」を順次改訂 多くの手続きが値上げもWebでのeSIM関連手続きは無料化 (2026年06月22日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー