G'zOne TYPE-XXにはディスプレイの反対側に丸いサブディスプレイを備えていて、ここにユーザーが指定したサブディスプレイ対応アプリの情報を表示できる。ここに気圧計やコンパス、潮汐情報を登録してサブディスプレイ右上側面にあるボタンを押せば表示情報を切り替えて参照できる。ディスプレイを開かず本体を握りしめたままでも情報を確認できるが表示内容が限られているものの、揺れる小型船舶で状況を確認する程度の情報は得られる。
また、ダイヤルキーの最下段に2つのカスタマイズキーを備えて起動するアプリを割り当てることができる。ディスプレイを開く必要があるのでエマージェンシーボタンとしては利用できないが、簡易ライト(初期状態でF1に割り当ててある)やコンパス機能を割り当てていると小型船舶で使うときには便利だろう
G'zOne TYPE-XXのレビューにおいて、多くの記事が「3G世代G'zOneユーザーの救済モデル」と述べている。小型船舶での使用を想定した今回のニッチすぎるレビューでも、その評価は変わらない。2005年に掲載したG'zOne TYPE-Rのレビュー記事の一節を借りるならば「筆者の周りに多数いる“俺っちはこれしか使わないんだ”(これしか使えねぇんだ、といっていたような気もする)と、旧式のG'zOneを大事に大事に使っていた船乗りたちが待ちに待っていた携帯電話」がG'zOneシリーズ20周年モデルとして登場したことになる。
「2022年に登場した20周年モデルがこれでいいのか?」と思わなくもないが、取りあえず、「これしか使いたくないんだ」といっていた知り合いの船長たちはG'zOneシリーズを使い続けられるので皆安心していることだろう。
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