世界を変える5G

「iPhone SE(第3世代)」は買いか? iPhone 13 ProやSE(第2世代)と使い比べて分かったこと(1/3 ページ)

» 2022年03月30日 09時50分 公開
[島徹ITmedia]
※本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

 「iPhone SE(第3世代)」が3月18日に発売された。これまで最安値のiPhoneかつ、新型コロナ禍でも便利な指紋認証センサー(Touch ID)搭載という点でも注目された「iPhone SE(第2世代)」の後継モデルとなる。早速実機を購入したので、実際の使い勝手や性能と、現在のiPhoneラインアップで購入すべきモデルなのかについて見ていこう。

iPhone SE(第3世代) Apple製「iPhone SE(第3世代)」

伝統のボディーに5Gと最新プロセッサを搭載

 iPhone SE(第3世代)は、2014年のiPhone 6から長らく続く、4.7型(750×1334ピクセル)液晶ディスプレイを搭載したiPhoneの最新版だ。サイズは67.3(幅)×138.4(高さ)×7.3(奥行き)mmと変わらず。重量は144gとSE(第2世代)より4g軽い。

 新機能として5Gに対応し、ハイエンドSoC「A15 Bionic」の搭載で処理性能をより強化した。また、若干だがバッテリーの持ちが向上した。この他の機能は前機種のiPhone SE(第2世代)やiPhone 8とほぼ変わらない。

iPhone SE(第3世代)iPhone SE(第3世代) 4.7型(750×1334ピクセル)液晶ディスプレイと、700万画素インカメラ、指紋認証センサー(Touch ID)搭載ホームボタンを搭載(写真=左)。背面には1200万画素カメラ、NFC/FeliCaセンサーやワイヤレス充電Qiの受電部を搭載(写真=右)

 Apple Storeの場合、64GB、128GB、256GBの3モデルを用意しており、価格は順に5万7800円、6万3800円、7万6800円。迷ったら、容量不足になりにくくコスパのいい128GBモデルがオススメだ。

 前世代のiPhone SE(第2世代)と比べると8000円ほど高くなり、お手頃感はやや失われている。だが、既に量販店や携帯電話事業者のショップで特価販売の実施例が増えているようだ。安く買いたいなら小まめにチェックすると良いだろう。

iPhone SE(第3世代) 画面サイズを比較。左からiPhone 13などの6.1型、中央は左からiPhone SE(第3世代)とiPhone SE(第2世代)の4.7型、右がiPhone 13 miniなどの5.4型だ

 機能をおさらいしておくと、ホームボタンに指紋認証センサーを搭載。底面にはLightning端子を搭載する。付属のLightning - USBケーブルと、市販のUSB PD対応充電器を使った急速充電に対応。イヤフォン端子はないが、ステレオスピーカーを内蔵している。防水・防塵(じん)性能はIP67等級だ。背面にはSuicaやマイナンバーカードに対応したNFC/FeliCaと、Qi対応ワイヤレス充電器の受電部を搭載。背面カメラは1200万画素、インカメラは700万画素だ。

iPhone SE(第3世代) 本体とLightning - USBケーブル、その他SIM交換ピンなどのスリムなパッケージとなっている。AppleはiPhone 12シリーズ以降は電源アダプターを付属していない。必要なら、USB Type-C端子のPD対応充電器の購入がオススメだ。ケースに表示されている壁紙はプリインストールされている
iPhone SE(第3世代) 底面にはLighning端子のみを搭載。内蔵スピーカーはステレオ仕様。ワイヤレス充電にも対応する

 カラーは黒系の「ミッドナイト」、白系の「スターライト」と、購入金額の一部がAIDS対策や新型コロナウイルス対策支援に使われる(PRODUCT)REDの「レッド」の3種類だ。全色とも前機種のシンプルなブラック、ホワイト、レッドと比べ、やや深みのある色に変わっている。いずれも、日本の幅広い年代に支持される色という印象だ。

iPhone SE(第3世代) スターライトはややシルバー寄りで、フレームもごく微妙にシャンパンゴールド寄りの色となっている。ミッドナイトはやや青色の入った暗い紺色、勝色といった色になった
iPhone SE(第3世代) レッドはや茜色やワインレッドといった、深みのある赤になった。前機種のような明るいなレッドが欲しい人にとっては、ややイメージが合わないかもしれない
       1|2|3 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

最新トピックスPR

過去記事カレンダー

2024年