小さくてシンプルで低価格で、そしてTouch ID搭載のiPhone SEも、いつしか3代目。
見た目もサイズもは先代と同じ。大きな違いは5G対応とSoC(プロセッサ)がA13からA15にパワーアップしたこと。A15はiPhone 13と同じ高性能なSoCだ。
じゃあカメラはどうか、というと、基本スペックは同じだが、A15になったことで中の画像処理が進化した。
ミドルクラスのスマホとしてそのカメラはどうなのか、チェックしてみたい。
iPhone SEのカメラは見て分かる通り、シングルカメラだ。iPhone 13シリーズとの一番の違いといっていい。
Android機の世界では、ミドルクラスやそれ以下のモデルにもどんどんデュアル以上のカメラが搭載されているけれども、iPhone SEはシングルだ。しかもどんどんカメラ部が巨大化して目立つ昨今のiPhoneに比べると、カメラが小さくて目立たなくてシンプルだ。
カメラ自体は恐らく2代目と同じ。35mm判換算の28mm相当でF値はF1.8。iPhone 13系はの広角カメラは35mm判換算で26mm相当なので、画角がちょっと違う。
でも同じiPhoneだし、同じA15 Bionicチップだし、ってことで条件がいいときの画作りは同じで写りは非常にいい。
このまま比較シリーズといこう。
さすがに望遠で、となるとiPhone 13 Proに軍配が上がる。これはけっこう望遠にしているけど、2xくらいまでなら使えるかな。
ちなみに、ズームしないで撮るとこんな感じ。菜の花と桜と青空のトリオだ。
気になったのは画面のユーザーインタフェース。
iPhone 13系(もっと前からそうだったけど)は1xや0.5xのボタンを押したままスライドさせると、そのままデジタルズームできるが、iPhone SEはその前のインタフェース(いったんピンチアウトしてから出てくるスライダーを動かす)なので、操作が煩わしい。
シングルカメラとはいえ、「1x」のボタンを出して、そこからすっとズーミングできるようにする、今何倍なのかを数字で出すといったデザイン、つまり上位モデルと合わせた方がいいんじゃなかろうか。
比較シリーズ、次は人物。ちょっと肌の色合いが違うのが気になるけど、きれいである。
さすがにポートレートモード比較となるとちょっと差が出る。2つのカメラの視差で奥行きを得るiPhone 13 Proと、シングルカメラで画像から判断するiPhone SEの違いですな。
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