先述の通り、Galaxy S22 Ultraのアウトカメラは4眼構成だ。具体的な組み合わせは以下の通りとある。
数字だけを見ると、Galaxy S21 Ultra 5Gからスペック的な変化は少ないように見える(特にセンサーの画素数)。しかし、実際はセンサーを中心に改良が施されており、特に夜景の撮影性能が大幅に高められている。
カメラのユーザーインタフェース(UI)は、最近のGalaxyシリーズと同様で、シャッターボタン上にモード切り替えが並んでいる。撮影モードは「ポートレート(ボケ撮影)」「写真」「動画」「その他」の4つとシンプルで、多数のモードを切り替えるために指先を余計にスワイプする必要もないのは便利だ。
画面の上部には「設定」「フラッシュ」「セルフタイマー」「画質切り替え」などが並ぶ。癖のないUIで、使い方に悩むことはないだろう。写真のズーム倍率は「0.6倍」「1倍」「3倍」「10倍」がプリセットされている他、広角カメラを活用した最大100倍のスペースズーム(デジタルズーム)が利用できる。
その他で選択できるカメラモードは「プロ(写真)」「プロ動画」「シングルテイク」「ナイト」「食事」「スローモーション」などが並ぶ。プロ動画モードでは集音マイクとしてBluetoothマイクを選択することも可能で、VlogやYouTubeの動画を撮影する際に有効活用したい。
それでは、アウトカメラの作例を見ていこう。
まず、同じ場所から複数の倍率で富山城を撮り比べてみた。なお、「1倍」での撮影は標準で1200万画素相当になる。広角カメラの約1億800万画素を“そのまま”保存したい場合は、画角の切り替えで「4:3 108MP」を選択しよう。
10倍望遠カメラを搭載していることもあり、10倍まで拡大してもディテールまで十分に細かく写っている。さすがである。30倍のデジタルズームも、SNSでのシェアやスマホのの画面で楽しむ分には十分な画質といえる。
100倍デジタルズームともなると、さすがに粗さが目立ってしまう。しかし、Galaxy S21 Ultra 5Gの100倍デジタルズームと比べると、細かい部分の鮮明さは増している。記録用の写真として十分に利用できる。
高倍率のデジタルズームともなると、撮影時の手ブレが心配になる。Galaxy S22 UltraではAIを併用した手ブレ補正を使うことで、手すりに押し付けるなどして体をうまく固定すれば、三脚がなくともブレのない100倍ズーム写真を撮影できる。
30倍以上のズーム時は、プレビュー画面に全体像も表示される。どのあたりを撮影しようとしているのか確認しながらシャッターを切れるので便利だ。
ポートレート(ボケ)撮影もバッチリだ。
先述の通り、Galaxy S22 Ultraのカメラでは夜間の撮影が一番強化されている。そこで、試しに「ナイトモード」の撮影を試してみよう。
まず、ナイトモードを無効にした状態で、富山環水公園にあるスターバックスと天門橋を撮影した。このスタバは「世界で最も美しいスタバ」と言われている。水辺にたたずむスタバは、夜でも美しい。
次に、ナイトモードを有効化して、同じ場所から撮影してみる。シャッター速度は約4秒だ。
オフの状態で撮った写真と比べてみると、店舗の「STARBUCS」のライトの文字がしっかりと見える他、水面への反射や空の雲などがより鮮明に写っている。夜景や夜間の撮影がより楽しめそうだ。
アウトカメラの裏であまり目立たないが、Galaxy S22 Ultraはインカメラの夜間撮影能力も大幅に高まっている。
夕食が終わった後、店の前で自撮りをしてSNSに上げるなんて人も多いだろうが、照明がない暗い場所では、顔が真っ黒に写ってしまいがちだ。かといって、フラッシュを使うと、顔以外の背景が真っ黒になってしまう。
そんな状況下で、Galaxy S22 Ultraのインカメラでセルフィーを撮ってみよう。まずはインカメラを使ってナイトモードでアングルを決めながらプレビュー画面を見てみる。背景の天門橋は美しいが自分の顔は暗い。
こうなると、どうしてもフラッシュを使いたくなる。しかし、我慢してこのまま撮影してみよう。
するとどうだろうか。真っ暗なはずなのに、セルフィーをした結果は自分の顔が明るく写っている。これはフラッシュを使ったわけではなく、インカメラのナイトモードで撮影しただけ。なのにハッキリと自分の顔が写っている。
これなら、暗いところでもどんどん自撮りしたくなるのではないだろうか?
最後に、Galaxy S22 Ultraで撮影した食事の写真を2枚掲載する。富山のおいしい海鮮を手軽に撮影できる。近距離はレーザーオートフォーカス(AF)でぴたりとピントがあうため「飯ウマ」写真も確実に撮影できる。
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