Galaxy S22は本体を小型化しつつも、Qualcommの「Snapdragon 8 Gen 1」を搭載したハイパフォーマンスなスマホだ。
最大の特徴は、やはりその“大きさ”だろう。ディスプレイは6.1型で、前モデルの「Galaxy S21 5G」の6.2型からわずかに小型化された。ボディーサイズも約70.6(幅)×146(高さ)×7.6mmと、Galaxy S21 5Gはもちろん「iPhone 13」よりもわずかに小さい。小型モデルを好む日本人向けのスマートフォンともいえそうだ。
なお、Galaxy S22 Ultra同様に、Galaxy S22もミリ波の5Gにも対応する。
バッテリー容量は3700mAhで、25Wの急速充電に対応する。Sペンは内蔵しないこともあってか、SIMカードスロットは本体下部にある。
縦3つに並んだアウトカメラ部分は若干出っ張っているが、側面と一体化した他社品にはないデザインを採用した。アウトカメラはGalaxy S22 Ultraと共通している部分もあり、広角(メイン)が約5000万画素(F1.8、23mm)、超広角が約1200万画素(F2.2、13mm)、3倍望遠カメラが約1000万画素(F2.4、70mm)というスペックとなっている。
アウトカメラでの撮影は、Galaxy S22 Ultraにも匹敵する。広角カメラは約5000万画素のセンサーを備えるが、標準では1200万画素相当の撮影になる。ズーム撮影については、3倍を超える分はデジタルズームとなり、最大30倍まで対応する。
ナイトモードの処理も、Galaxy S22 Ultraとおおむね同等だ。Galaxy S22でもかなり美しい夜景を撮影できる。「下位モデルはカメラ性能が劣る」というイメージもあるが、少なくともGalaxy S22ではそのような不満が出ることはないだろう。
本体サイズは小さいが、カメラの実力はそれ以上――それがGalaxy S22の真の姿と言えそうだ。
Galaxy S22 UltraとGalaxy S22は、どちらも高速なプロセッサを搭載しており、カメラ性能も十分高い。Sペンと大きい画面を選ぶならGalaxy S22 Ultra、コンパクトでいつでも手放せないGalaxy S22と、2つのモデルはうまく差別化もできていると感じる。
「ペンは不要」と思う人も多いだろうが、Galaxy S22 UltraのSペンは文字を書く用途以外にも使えて、動作も快適だ。一方、Galaxy S22は小型ながらもカメラは高性能。
完成度の高い2つのモデルは、どちらを選ぶか悩ましい存在になるだろう。
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