出会いに関する被害から子どもを守る対策は、フィルタリングをかけることです。基本的すぎると思う人もいるかもしれませんが、フィルタリングは外せない安全装置です。
出会いやすいアプリを使わせないようにしたいなら、今入っているアプリをチェックして、不要なアプリをアンインストールします。また、子どもが勝手にアプリをインストールしないように、承認制にしておくと安心です。
さらに、アプリごとの設定でできるだけ安全を確保します。SNSの場合は「非公開アカウント」に設定し、実際の知り合いとだけつながるようにします。
メッセージ機能を利用できないように設定できるアプリもあります。Instagramの場合、子どものアカウントで「設定」を開き、「プライバシー設定」の「メッセージ」で「リクエストを受信しない」にすると、メッセージ機能が使えなくなります。
ゲームアプリでも、設定を見るとチャットを停止できる機能があるものもあります。「荒野行動」の場合、「交流設定」で「チャット」をオフにします。
しかし、フィルタリングやアプリの設定では防ぎきれないことも多いため、保護者の見守りが重要になります。画面を隠して操作しているなど、いつもと違う様子が見られたら、いきなり否定せずに声を掛けてみましょう。
また、「SNSで知り合った人に会いに行かないこと」「SNSで知り合った人に個人情報を言わないこと」「何かあったらすぐ大人に相談すること」を約束させるようにしてください。相手は、誘い出すまでの過程もゲーム感覚で楽しんでいます。子どもだけでは太刀打ちできません。相談されたら、決して子どもを責めることなく、これからの対策を一緒に考えましょう。犯罪に巻き込まれている可能性があったら、警察の相談専用電話「#9110」に電話すると、適切な相談窓口を教えてもらえます。
SNSには楽しい出会いもたくさんあり、リスクを前面に出してお話することは個人的にはつらい思いもあります。しかし、SNSを悪用する人達は後を絶ちません。皆さんのお子さんがひどい目に合わないように、ぜひフィルタリングと見守りを続けてほしいと思います。
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