子どものスマホがAndroidの場合、Googleが提供する「ファミリーリンク」アプリで保護できます。ファミリーリンクでは親と子どものアカウントを結び付け、親のスマホから子どものスマホを見守ることができます。見守りのためには親のスマホにもアプリをインストールする必要があり、Android版とiOS版があります。制限の設定変更は、PCのブラウザからもできます。
ファミリーリンクでできることは、以下のような管理です。
親と子どものアカウントを結び付けると言いましたが、正確には保護者のアカウントが「ファミリーグループ」を作成し、そこに子どもを追加します。ファミリーグループには6人までを追加でき、Google OneやGoogleフォト、YouTube Premiumなどのコンテンツを共有することができます。その機能の1つが、ファミリーリンクです。
ファミリーリンクを設定するには、まず親がファミリーグループの管理者になり、子どものアカウントを追加します。親のスマホに「Googleファミリーリンク」アプリをインストールしましょう。利用には、親子ともGoogleアカウントが必要ですが、子どものアカウントはファミリーリンクから作成することもできます。
続いて、作成したGoogleアカウントを子どものスマホに設定します。設定すると、保護者の選択画面が表示され、親のアカウントとパスワードを求められます。さらに、ファミリーリンクがインストールされます
続いて年齢に合わせたGoogleの設定が表示されるので、それで問題ないかを確認していき、違うと思ったら子どもに合った設定に変更します。設定できる項目は、以下の通りです。
各項目をタップすると詳細な設定ができます。
続いて、ファミリーリンクの保護者による使用制限を設定します。手順に沿って進めていくと、「ファミリーリンクマネージャの有効化」を求められるので、有効にします。続いて、「1日の利用時間の上限」と「おやすみ時間のスケジュール(デバイスをロックする時間)」の設定、そして既にスマホにインストールされているアプリを確認し、必要でないものを削除できます。
ファミリーリンクでは、子どものスマホで設定が変更された場合などにメールで通知されます。利用しているアプリのアクティビティー、位置情報の管理、リモートロックなどは親のファミリーリンクから行えます。
リモートロックでは、「ボーナスタイム」として時間を延長することができます。「あと5分でYouTubeの動画が終わるのに」と言われた場合、「5分延長」を親のスマホで行えます。きっかり5分で自動ロックされるので、お互いにスッキリしますね。
アプリのインストールも許可制になるため、使わせていいアプリかどうかを確認してから承認しましょう。承認は親のスマホか、子どものスマホにパスワードを入れて行います。パスワードは子どもに知られないよう管理しましょう。承認の履歴は、ファミリーリンクのメニューにある「承認リクエスト」から確認できます。
ファミリーリンクは親のスマホやブラウザから設定の変更がたやすくできるため、使い過ぎているアプリはアクティビティーから制限するなど、実態に合わせて変更することができます。子どもと相談しながら、うまく運用していけるといいですね。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.