インターネットイニシアティブ(IIJ)が7月29日、「IIJmioモバイルサービス タイプA(au 4G LTE網)」にて7月2日から4日にかけて発生した通信障害を受け、おわびの返金を行うことを発表した。
KDDIが同日に発表した返金は、MVNOサービスは対象外だが、「ご利用のお客さまにご迷惑をおかけしたことを踏まえ」(IIJ)、au回線を用いたIIJmioの音声SIMユーザーに返金する。
対象サービスは以下の通り。
- IIJmioモバイルサービス(ギガプラン) タイプA/音声通話機能付きSIM
- IIJmioモバイルサービス タイプA/音声通話機能付きSIM
- IIJmioモバイルプラスサービス/音声通話機能付きSIM
おわびとして、1回線あたり200円(不課税)を返金する。2022年8月の利用料金から減額し、ユーザーの手続きは不要。対象のユーザーには、後日メールで連絡をする。
IIJの告知
【更新:2022年8月2日17時00分 IIJ側からの変更に伴い、200円(税別)→200円(不課税)に変更いたしました。】
KDDI通信障害、「約款返金271万人」と「おわび返金200円」の根拠は?
KDDIが、7月2日から4日にかけて発生した通信障害に関するユーザーへの返金を発表した。約款返金として、24時間以上通信サービスを利用できなかったユーザーに、基本料金の2日相当分を返金する。その他、影響の大きさを鑑みて、3589万人に200円のおわび返金を行う。この「271万人」と「200円」の根拠はどこにあるのか。
KDDI、通信障害で271万人に2日相当分、全ユーザーに200円を返金
KDDIは、7月2日の未明に発生し、約3915万回線に影響を与えた大規模通信障害について、返金内容を発表。約款返金とお詫び返金に該当する人に対し、合わせて73億円を返金する。内容をまとめた。
KDDIの通信障害が完全復旧 5日15時36分に最終確認
KDDIは、7月2日1時35分から発生していた通信障害が復旧したことを発表した。個人と法人のサービス利用に問題がないことを、5日15時36分に最終確認した。音声通話やデータ通信が利用しにくい場合、端末の電源オン/オフの操作を試すよう呼びかけている。
KDDIの通信障害なぜ長期化した? 過去の障害で得た知見も通用せず
KDDIが7月4日20時に、2日から発生している通信障害について、現状と復旧の見通しを説明した。通信障害の原因はVoLTE交換機の輻輳(ふくそう)だが、負荷低減を行ったにもかかわらず、音声通話が利用しにくい状況が続いていた。調査をしたところ、KDDIが運用しているVoLTE交換機18台のうち、6台が加入者データベースに不要な過剰信号を送信していることが判明した。
IIJmio、回線契約なしでスマートフォンなどを単体購入可能に 8月から
インターネットイニシアティブ(以下、IIJ)は個人向けにSIMロックフリー端末を販売する「IIJmioサプライサービス」の購入条件を8月1日に変更する。より多くの人がIIJmioサプライサービスで販売されているデバイスを使えるようにするためだという。8月1日以降、ユーザーは回線契約を伴わなくてもIIJmioサプライサービスで販売されている、スマートフォン、PCなどの単体購入が可能になる。
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