ライカとコラボした「Xiaomi 12S Ultra」を試す 驚きのカメラ性能、思い出した“あのメーカー”(2/2 ページ)

» 2022年08月04日 10時00分 公開
[はやぽんITmedia]
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ライカとのコラボでカメラに対するアプローチが変わる

 Xiaomiスマートフォンの中にも、カメラ性能が高い機種は多いが、画像処理がやや不自然だったり、誇張して出力したりすることも多かった。「ハードウェアスペックが良くてもソフト処理が惜しい」という意見も散見された。ライカと組んだことで、ソフトウェア処理も大きく変わってきている。

 過去にライカとコラボした機種で撮り比べてみた。デフォルトの色味は若干異なるが、ディティール処理や影の表現などはかなり近い。

Xiaomi 12S Ultra Xiaomi12S Ultraで撮影
Xiaomi 12S Ultra AQUOS R7で撮影
Xiaomi 12S Ultra Huawei Mate 40 Proで撮影

 このように、画像処理技術が進化していくと、かつてのHuaweiのように「安い機種でもカメラ性能が高い」という商品展開が可能になると考える。Huaweiが制裁下で厳しい状況が続く中、この立ち位置は日本でもXiaomiが取って代わるのではないかと考える。   

 Huaweiと同様に、上位モデルがライカと手を組む一方、安価な機種にもそのようなノウハウが生かされる。シャープも上位機種のノウハウを普及価格帯のsenseシリーズに取り込むなど、他社と技術的に交流があることで安価なスマートフォンでも写真のアプローチは変わってくるはずだ。

日本円で約12万円、コストパフォーマンスも高い

 そんなXiaomi12S Ultraは中国にて5999元(日本円で約12万円前後)から販売されている。日本ではAQUOS R7がライカ監修の1型センサーを搭載したスマートフォンとして知られるが、こちらはキャリアとの兼ね合いもあってか、安価なソフトバンク版でも約19万円(税込み)の価格設定となる。加えて、Xiaomi12S UltraはAQUOS R7にはない超広角や望遠カメラを備えるなど「上位機種」のように映った方もいただろう。

 AQUOS R7と同容量となるメモリ12GB、ストレージ容量256GBの設定で比較しても、Xiaomi 12S Ultraは約14万3000円(税込み)となる。あれだけの機能を盛り込んでなお、5万円近い価格差を考えるとXiaomiのコストパフォーマンスの高さがうかがえる。

Xiaomi 12S Ultra Xiaomi 12S UltraとAQUOS R7

 日本市場でもFeliCa搭載機種やコストパフォーマンスの高い機種で存在感を示しているXiaomi。ライカとコラボしている上位モデルが日本に上陸するのかも注目だ。

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