シースルーなボディーに仕込まれたLEDが光る姿が評判の「Nothing Phone (1)」であるが、これがまたカメラがなかなか清く正しくて良いのである。
超広角と広角のデュアルカメラなのだけど、どっちも5000万画素の高精細なものを使っているのだ。ミドルクラスのカメラだとたいていメインとなる「広角カメラ」には良いセンサーを使うけど、サブとなる超広角カメラはワンランク劣るセンサーを合わせることが多い。Nothing Phone (1)は両者が同じセンサーというわけじゃないけど、どっちも高画素のものを採用している。
だから両者を切替えて使っても違和感がない。
とはいえ、Nothing Phone (1)なのでまずは光らせたいよね。
カメラ機能で光らせるときは、左上の「フラッシュ」アイコンをタップする。何度かタップすると「Glyph」アイコンに切り替わり、「グリフフィルライト」として使える。
このとき背面はというと、全力で光るのだ。
ただ光るだけじゃなくて、暗所で近距離撮影するときのライトとして使ってねということなのだけど(ちなみに、フラッシュに使う専用のLEDもついている)、Nothing Phone (1)を使うなら光らせないと納得いかねーという人は積極的に光らせてください。
屋外とかだとほぼ意味ないけど、目立つ。夜景バックに人を撮るときなんかはこの光が目に映ったりしてくれるかも。
取りあえずうちの猫でやってみた。
では目の中をアップで見てみよう。
なんか目の中に秘密の暗号が写り込んでいるみたいで面白い。
もう1つ撮影時に光らせるにはセルフタイマー。セルフタイマーを使って撮るとカメラ回りが点滅するのだ。
では光らせ遊ぶのはこの辺にして、本題である。
Nothing phone (1)のカメラは2つ。
下にあるのがメインカメラとなる広角カメラ。
Nothing Phone (1)は細かい情報も公開されているのがいいところで、35mm換算の24mm相当で(多くのAndroid機と同じだ)、レンズはF1.88。センサーサイズは1/1.56型でハイエンド機に比べると少し小さいけど、スマホカメラとしては十分なもの。
そのイメージセンサーはソニーのIMX766で(OPPOのFind X3 Proと同じだ)5000万画素。光学式手ブレ補正付。
おそらくは「クアッドベイヤー」方式で4画素を1つに結合して出力する。だから1200万画素(正確には1258万画素)となる。
次は2xで。2x以上になると5000万画素モードにして中央部を切り出しているんじゃないかと思う。だからクオリティーも高い。
最高で20xまで行くけど、実用性では4xくらいかなと思う。
続いて超広角カメラ。こちらも5000万画素で、4画素を1つにして1200万画素の出力をするのが基本だ。ただセンサーが違う。SamsungのJN1でセンサーサイズは1/2.76型とメインカメラよりちょっと小さい。
ちなみに同じ色の画素を4つ並べて混合して使う技術をソニーは「クアッドベイヤー」、Samsungは「テトラピクセル」と呼んでいる。クアッドもテトラも「4」なので言っていることは同じだ。
35mm判換算で約14mmの超広角でレンズはF2.2。この超広角カメラも4画素を1つにするのでディテールの描写力が高くてきれいなのである。
これはよい。この超広角カメラはマクロカメラも兼ねていて、4センチまで寄ることができる。メニューから「マクロ」を選ぶだけだ。
超広角カメラをマクロ用に使うってのは以前からあるけど、なかなか良い。
超広角でマクロ撮影となると手暗がりになりやすいので、グリフフィルライトを使うのも手だ。わざと手暗がりになるシチュエーションでライトオフ、フラッシュオン、グリフフィルライトの3つで比べてみた。
左下に端末の強い影が落ちている。フラッシュライトを使うと陰は消えるけど、中央だけが強く光ってしまう。グリフフィルライトはちょっと光が弱いけど、全体にナチュラルな感じで明るくなる。
左からライトオフ、フラッシュライト、グリフフィルライト。
グリフフィルライトを使うと全体がやわらかく明るくなるのが分かるかと思う。使い分けはよしなに。
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