LINEは9月20日から順次、LINEアプリの「トーク履歴」の引き継ぎ機能をアップデートする。アップデートによって、端末を故障/紛失/盗難した場合でも、新しい端末において直近14日以内にやりとりしたトーク履歴を復元できるようになる。ただし、この機能を利用するには一定の条件を満たす必要がある。
普段LINEアプリを利用している端末が故障/紛失/盗難した際に、新しい端末にトーク履歴を引き継ぐにはLINEアプリ側で事前設定が必要となる。忘れないうちに、以下の設定を済ませておこう。
(※1)現行の最新バージョンはAndroid版、iOS版共に「12.15.1」
バックアップ用のPINコードは、トークのバックアップや復元を行うために必要な6桁の暗証番号だ。クラウドストレージ(※2)へのバックアップを設定済みかどうかで、設定方法は若干異なる。既に設定済みの場合でもPINコードの設定は必要なので忘れずに実施しよう。
(※2)Android版アプリは「Googleドライブ」、iOS版アプリは「iCloudドライブ」
【クラウドストレージへのバックアップを設定していない場合】
【クラウドストレージへのバックアップを設定してある場合】
(※3)バックアップ先のアカウントに変更がない場合はスキップ可
古い端末が故障/紛失/盗難に遭遇した場合、先述の事前準備をしておけば直近14日以内のトーク履歴を復元できる。新旧端末のプラットフォーム(OS)に変わりがない場合は、プラスアルファでクラウドストレージにバックアップしたトーク履歴も復元可能だ。
新しい端末でのセットアップ手順は以下の通りとなる(ここでは、旧端末の携帯電話番号が有効であることを前提に進める)。
(※4)LINEアカウントをApple IDまたはFacebook IDとひも付けてある場合は「Appleで続ける」「Facebookで続ける」をタップしても構いません(以下の手順が若干変わりますが、説明は割愛します)
(※5)SMSを受信できない場合は「通話で認証」も可能です
(※6)この手順の後、旧端末で「アカウントを引き継ぐ」をオンにしていない場合は警告画面が表示されます。旧端末を操作できる場合は、旧端末で設定をオンにした後に新端末で「続行」をタップしてください。同じLINEアカウントでPC版LINEを利用している場合は「引き継ぎ認証番号を受け取る」をタップし、PC版LINEに表示された「引き継ぎ認証番号」を新端末に入力してください
(※7)パスワードを忘れてしまった場合、メールアドレスを登録してあればパスワードを再設定できます(メールアドレス未設定の場合はできません)
(※8)クラウドドライブのバックアップを利用できない場合(異なるOS間の引き継ぎ時)は表示されません
上記の手順の説明で何となく察した人もいるかもしれないが、以下の“全て”に当てはまる人(LINEアカウント)は、上記の手順でトーク履歴を引き継げない。
ただし、これらの条件に全て当てはまってしまった場合でも「問い合わせフォーム」からトーク履歴の復元に関するサポートを受けられる可能性がある。LINEは「困ったらフォームから連絡してほしい」としている。
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