LINEのコミュニケーションアプリ「LINE(ライン)」に、新機能「かんたん引き継ぎQRコード」が実装された。この機能を使うとパスワードの入力をする手間なくLINEの機種変更ができるようになる。加えて、この機能を使うことで直近14日間に限られるものの、異なるプラットフォーム間(iPhone⇔Android)を含めてトーク履歴を自動で引き継げる機能が実装された。両機能は「バージョン12.10.0」以降のアプリで利用可能だ。
【追記/修正:7月1日19時30分】かんたん引き継ぎQRコードとプラットフォームをまたいだトーク引き継ぎについて、より分かりやすくするために加筆と修正を行いました
【追記/修正:7月13日12時45分】かんたん引き継ぎQRコードを使った引き継ぎについて、LINEから説明の訂正があったため、記事に反映しました
かんたん引き継ぎQRコードは、従来はID(電話番号など)とパスワードを入力して行っていたアカウントの移行をQRコードを使って簡単に行えるようにした機能だ。利用方法は以下の通りとなる。
先述の通り、かんたん引き継ぎQRコードを使うと、アカウントの移行時に直近14日間のトーク履歴が自動的に復元される。トーク履歴の復元を尋ねられた際に、以下のいずれかに当てはまる場合は「あとで」を選択しよう。
引き継ぎが完了すると、引き継ぎ元のスマホのLINEアプリは強制的にログアウトされてしまう。同じプラットフォームでの移行において、14日間を超えるトーク履歴をバックアップしておきたい場合は、引き継ぎを行う前に実施しよう。
従来、LINEアプリにおけるトーク履歴のバックアップ/復元は、同じプラットフォーム同士のみをサポートしてきた。iPhone版では「iCloud」、Android版では「Googleドライブ」と“異なる”クラウドストレージにデータを保存するという制約によるものと思われる。
今回の新バージョンでは、プラットフォームの切り替えを伴う機種変更でも、かんたん引き継ぎQRコードを使えば直近14日間のトーク履歴を自動的に引き継げる。しかし、14日分を超えるトーク履歴のバックアップ/復元は、引き続き同じプラットフォーム同士の機種変更でのみサポートされる。
全く引き継げない状態からは「一歩前進」といえるが、異なるプラットフォーム間でのデータ引き継ぎについて、より“しっかりとした”サポートを期待したい。
トーク履歴のバックアップは、iPhone版ではiCloudに、Android版(画像)ではGoogleドライブに行われる。OS標準のアカウント(機能)を使うことで簡単にバックアップできることがメリットだが、これがプラットフォームをまたぐ機種変更の障壁の1つとなっている。今回の新機能は、その障壁を取り除くまでに至っていない
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