「iPhone⇔Android」でも引き継ぎOK! LINEアプリに直近14日以内のトークを自動で継承する機能

» 2022年06月28日 18時45分 公開
[井上翔ITmedia]

 LINEのコミュニケーションアプリ「LINE(ライン)」に、新機能「かんたん引き継ぎQRコード」が実装された。この機能を使うとパスワードの入力をする手間なくLINEの機種変更ができるようになる。加えて、この機能を使うことで直近14日間に限られるものの、異なるプラットフォーム間(iPhone⇔Android)を含めてトーク履歴を自動で引き継げる機能が実装された。両機能は「バージョン12.10.0」以降のアプリで利用可能だ。

【追記/修正:7月1日19時30分】かんたん引き継ぎQRコードとプラットフォームをまたいだトーク引き継ぎについて、より分かりやすくするために加筆と修正を行いました
【追記/修正:7月13日12時45分】かんたん引き継ぎQRコードを使った引き継ぎについて、LINEから説明の訂正があったため、記事に反映しました

新機能 LINEアプリに新規実装された「かんたん引き継ぎQRコード」(画像はAndroid版アプリの画面)

かんたん引き継ぎQRコードの使い方

 かんたん引き継ぎQRコードは、従来はID(電話番号など)とパスワードを入力して行っていたアカウントの移行をQRコードを使って簡単に行えるようにした機能だ。利用方法は以下の通りとなる。

  1. 引き継ぎ先のスマホでLINEアプリを起動
  2. 「ログイン」をタップして「QRコードでログイン」を選択
  3. 「QRコードをスキャン」をタップ(必要に応じてカメラ利用を許可する)
  4. 引き継ぎ元のスマホでLINEアプリを起動
  5. ホーム画面の「設定(歯車アイコン)」をタップ
  6. る「かんたん引き継ぎQRコード」をタップ
  7. 引き継ぎ先スマホのカメラで引き継ぎ元スマホのQRコードを読み取る
  8. 引き継ぎ元スマホの画面で「はい、スキャンしました」をタップ
  9. 引き継ぎ先スマホの画面で「(ユーザー名)としてログイン」をタップ
  10. トーク履歴の復元を行うかどうかを選択する

 先述の通り、かんたん引き継ぎQRコードを使うと、アカウントの移行時に直近14日間のトーク履歴が自動的に復元される。トーク履歴の復元を尋ねられた際に、以下のいずれかに当てはまる場合は「あとで」を選択しよう。

  • 異なるプラットフォームで引き継ぎを行った場合
  • 同じプラットフォームでも直近14日間のトーク履歴が残っていればいい場合
  • 同じプラットフォームで14日間以上のトーク履歴を後で復元したい場合

 引き継ぎが完了すると、引き継ぎ元のスマホのLINEアプリは強制的にログアウトされてしまう。同じプラットフォームでの移行において、14日間を超えるトーク履歴をバックアップしておきたい場合は、引き継ぎを行う前に実施しよう。

14日超のトーク履歴復元は引き続き「同じプラットフォームのみ」

 従来、LINEアプリにおけるトーク履歴のバックアップ/復元は、同じプラットフォーム同士のみをサポートしてきた。iPhone版では「iCloud」、Android版では「Googleドライブ」と“異なる”クラウドストレージにデータを保存するという制約によるものと思われる。

 今回の新バージョンでは、プラットフォームの切り替えを伴う機種変更でも、かんたん引き継ぎQRコードを使えば直近14日間のトーク履歴を自動的に引き継げる。しかし、14日分を超えるトーク履歴のバックアップ/復元は、引き続き同じプラットフォーム同士の機種変更でのみサポートされる。

 全く引き継げない状態からは「一歩前進」といえるが、異なるプラットフォーム間でのデータ引き継ぎについて、より“しっかりとした”サポートを期待したい。

バックアップ トーク履歴のバックアップは、iPhone版ではiCloudに、Android版(画像)ではGoogleドライブに行われる。OS標準のアカウント(機能)を使うことで簡単にバックアップできることがメリットだが、これがプラットフォームをまたぐ機種変更の障壁の1つとなっている。今回の新機能は、その障壁を取り除くまでに至っていない

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