+メッセージアプリの使い方はいたって簡単。宛先を設定し、自由に文字を入力すればいい。絵文字も使えるし、スタンプにも対応し、画像も添付できる。文字は最大で2730文字まで送受信可能だ。
文字入力欄の左にある「+」をタップすると画像を添付でき、右にあるスマイルマークをタップすると、スタンプを添付できる。画像は静止画だけでなく動画にも対応しているが、1メッセージ当たり100MBが上限となるので注意しよう。
相手にメッセージが届くとチェックマークが1つ、さらに相手がメッセージを開くと2つに増える。これまでのSMSの配信確認と、LINEアプリでいうところの「既読」の両方の機能が使えることになる。ただし、既読機能は「オフ」にすることも可能で、オフにしている相手とのやりとりは読んでもマークが付かない。
+メッセージは複数人のグループでメッセージをやりとりする「グループメッセージ」にも対応している。グループメッセージを送信する場合は、メッセージタブでメッセージを新規作成する際に「新しいグループメッセージ」を選べばよい。
初回の作成時にはグループに含める連絡先を選び、グループ名を設定する必要がある。グループ名は後から任意のものに変更することもできる。
周囲に“布教”していることもあり、筆者は普段の知人とのやりとりに+メッセージを使うことが多い。複数人と一斉連絡するときは、グループメッセージ機能も活用している。電話番号だけでやりとりできるという点は、非常に利便性が高い。
+メッセージは2018年にサービスが始まった。サービス開始から、もう4年も経過したのかと思うと感慨深いものがある。
最近のドコモ、au/UQ mobile、ソフトバンク/Y!mobileのAndroidスマホにはアプリがプリインストールされているので、「一応使える」というユーザーは思った以上に増えている。
しかし、他国と比べると日本ではシェアが高いとされているiPhoneでは、+メッセージアプリを別途インストールしなければならない。ここがある種のハードルとなっていて、一般ユーザーに+メッセージが広がっているかといえばそうでもない。
LINEアプリと比べると、スタンプの少なさも課題といえる。今の所、スタンプは全て無料なのだが、それゆえか種類は非常に少ない(2022年9月時点で54種類)。特に若年層にはかなり物足りないだろう。LINEアプリでは自分が持っていないスタンプが相手から送られたときに、そのスタンプをタップするとスタンプショップに遷移する仕組みがあるが、+メッセージにはそれがないため、メッセージを見て欲しいと思ったスタンプを探すのが大変なのも難点である。スタンプ機能の充実は、絶対に欠かせない。
もう1つの課題は公式アカウントの少なさである。公式アカウントは大きく「キャリア固有」と「全キャリア共通」に分かれるが、多いキャリアでも現状は10数件しかない。電話番号という、いわば通信キャリアにより本人確認されたIDを使用してダイレクトに個人に発信できるだけに、もっと活用する企業が現れてもいいのではないかと思う。
なお、現行の+メッセージアプリでは、マイナンバーカードによる公的個人認証に対応している(参考記事)。この機能を活用できれば、「便利な本人確認ツール」として案外活用が進むのかもしれない。
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