ASUS JAPANが11月2日、オープン市場向けのスマートフォン「Zenfone 9」の日本投入を発表。11月4日から販売する。
Zenfone 9は、約68.1(幅)×146.5(高さ)×9.1(奥行き)mmのボディーに5.9型ディスプレイを搭載した小型のフラグシップスマートフォン。グローバルでは7月28日に発表していた。
メインメモリ+ストレージの組み合わせは、8GB+128GB、8GB+256GB、16GB+256GBの3種類ある。価格(税込み、以下同)は8GB+128GBが9万9800円、8GB+256GBが11万2800円、16GB+256GBが12万9800円。カラーはミッドナイトブラック、ムーンライトホワイト、スターリーブルー、サンセットレッドの4色で展開する。
公式オンラインストアのASUS Storeに加え、IIJmio、Amazon.co.jp、エディオン、Joshin、NifMo、ノジマ、ひかりTVショッピング、ビックカメラ、ヤマダデンキ、ヨドバシカメラ、LinksMateでも取り扱う。
先代の「Zenfone 8」も小型ボディーを特徴としていたが、Zenfone 8の幅68.5mm×高さ148mmから、Zenfone 9はさらに小さい幅68.1×高さ146.5mmとなった。重量はZenfone 8と同じ約169gをキープしている。
単に小型化しただけでなく、片手で快適に操作できるよう、ハードウェアやUI(ユーザーインタフェース)にも工夫を凝らした。右側面には電源キーや指紋センサーとして利用でき、ショートカット操作も可能な「Zen Touchボタン(スマートキー)」を搭載。上下にスワイプすることで画面のスクロールや音楽・動画の前後移動や再生・一時停止などができ、ダブルクリックや長押しの操作で特定の機能やアプリを呼び出すこともできる。
画面の端から横にスワイプしてショートカット群を別ウィンドウで呼び出せる「エッジツール」、背面をダブルタップしてスクリーンショットや懐中電灯などの機能を呼び出せる設定も用意した。通知バーは、画面の下部分を下方向にスワイプしても呼び出せるので、画面の上端を触れずに済む。
本体背面には、ポリカーボネートとポリウレタンを組み合わせた新素材を採用。ザラッとした独特の手触りで滑りにくく、指紋が付きにくい。Zenfone 8の素材から30%近く軽量化を図っているという。「ケースを着けなくても、そのまま使いたくなるような、肌触りの良いデザインに仕上げた」(ASUS)。本体はIP65、IP68の防水と防塵(じん)にも対応。生体認証は指紋認証だけでなく、メガネやマスクを着用した状態でも使える顔認証にも対応している。
プロセッサはQualcommの最上位製品であるSnapdragon 8+ Gen 1を搭載。メモリ+ストレージの最上構成16GB+256GBなども含め、フラグシップ機と呼ぶにふさわしいスペックを実現した。ただしmicroSDスロットは搭載していない。日本独自の仕様として、おサイフケータイ(FeliCa)にも対応している。
バッテリー容量はZenfone 8の4000mAhから4300mAhに増量し、30Wの急速充電にも対応している。充電の上限を80〜90%に抑える設定、充電時間を指定することで満充電状態を短縮する「予約充電」、バッテリーの発熱を抑える「低速充電」など、バッテリーの寿命を長持ちさせる設定も充実させた。
冷却システムを刷新し、Zenfone 8のヒートパイプに代わり、230%大きなエリアを確保した放熱部材のベイパーチャンバーを採用した他、銅とグラファイトシートの面積も拡大した。
アウトカメラは5000万画素の広角カメラと1200万画素の超広角カメラで構成される。広角カメラは静止画と動画の撮影に対応した6軸のジンバルスタビライザーを内蔵している。レンズとセンサーを含むカメラモジュール全体を動かすことで、従来の光学式手ブレ補正の1度以下よりも大きな最大3度の補正を可能としている。電子式手ブレ補正のアルゴリズムを組み合わせることで、被写体の動きを予測して滑らかな動画を撮影できるとしている。超広角カメラは、4cmまで寄れるマクロ撮影にも対応している。
アウトカメラでは、ISO感度やホワイトバランスなどを手動で変更できるPROモードも利用できる。新たな撮影モードとして「ライトトレイルモード(β版)」も用意。いわゆる長時間露光するモードで、滝の水の流れを白い糸状にしたり、星が動く様子を光の線にしたりして撮影できる。1200万画素のインカメラは、素早くピントを合わせられるデュアルPD機能に対応している。
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