楽天モバイル+キャンペーン効果で好調のIIJmio 端末ラインアップ数は「MVNOで一番」と勝社長

» 2022年11月07日 19時16分 公開
[田中聡ITmedia]

 インターネットイニシアティブ(IIJ)が11月7日、2022年度上半期の決算を発表した。

 売上は1219.6億円(前年比+11.8%)、営業利益は111.7億円(前年比+20.1%)で増収増益となった。コロナ禍が緩和された中ではあるが、ネットワークサービスの需要が活況で、上期の見通しを超過した。

IIJ 上半期全体の業績。コロナ禍が緩和される中で、上期の想定を超える増収増益となった

 モバイルサービスは、法人と個人ともに堅調に伸びている。累計回線数は法人向けが149.4万回線、個人向けのIIJmioが117.8万回線、MVNEが103.9万回線に達した。第1四半期からは法人向けが3.6万、IIJmioが5.3万の純増。IIJmioは2021年度第4四半期の1.7万純増、2022年度第1四半期の3.6万純増から右肩上がりに伸びている。モバイル全体では、1年前と比較して約50万回線の純増となった。上半期の売上は、法人向けが53億円(前年比+4.6億円)、IIJmioが108.7億円(前年比+1.2億円)を上げた。

IIJ モバイルサービスの業績

 法人向けはネットワークカメラ接続や農業・産業IoTなどが好調。さらに、IIJでは1枚のSIMで複数の携帯回線に接続できる「マルチプロファイルSIM」を開発しており、さらなる法人IoT需要の開拓を目指す。

 渡井昭久CFOは「競合状況の変化もあったので、端末を合わせて売る施策を実行した結果、獲得数が上がってきている」と手応えを話す。競合状況の変化で最も大きいのが「楽天モバイルの0円終了」だと勝栄二郎社長は話す。ただ、実際に0円が終了になるのは2022年10月のため、その部分は上半期の決算には反映されていない。また、10月にはau回線で音声対応のeSIMサービスも開始しており、第3四半期以降、さらに回線数を伸ばすことが期待される。

 回線数と売上が好調な一方で、モバイルサービスの利益は前年より下がっているという。これはユーザー獲得に向けたマーケティング施策を強化したため。具体的には、2021年から提供している「ギガプラン」が好調で、これをフックに契約数を伸ばすべく、月額料金の割引や端末のセールを実施。さらには音声定額オプションの割引も行っている。端末はセールの強化に加え、端末の品ぞろえを増やすことにも注力しており、勝氏は「MVNOで一番たくさんの端末を提供している」と自信を見せる。iPhoneについては「残念ながらiPhone 14は提供できていないが、未使用品のiPhone 13を扱っており、非常に好評」とした。

 ユーザー1人あたりの売上を示すARPUについては、より高いARPUを上げている旧プランのユーザーがギガプランに乗り換えているために減っているが、渡井氏によると、基本料金に加えて、端末も分割払いで購入するユーザーが多く、「ギガプラン契約者のARPUも確実に上がっている」とのこと。

IIJ 左から渡井昭久CFO、勝栄二郎社長、鈴木幸一会長

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