新年に備えて「スマホの大掃除」をしよう やってはいけないことは?

» 2022年12月23日 08時00分 公開
[雪城あさぎITmedia]
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 年が過ぎるのは早いもので、2022年12月も残すところ1週間あまり。家の大掃除を始める人も多いだろう。ついでにスマホの外装をきれいにしてみるのはどうだろうか。今回はスマホの外装を掃除する上で、やってはいけないこと、やってもよいことをまとめた。

洗剤で洗うのはおおむねNG

 「TORQUE 5G」「arrows We」など、「洗える」と明記しているスマホでない場合、洗剤を使った掃除はできない。また洗えるスマホであっても、端子に洗剤が入ってはいけないし、塩素系漂白剤など金属を侵食する可能性がある洗剤はNGだ。端子は端末の内外をつなぐ部分でもあるので、水が入った場合は電源を切ってよく乾かすなどの処置が必要だ。

スマホの大掃除 洗えるスマホの一例「TORQUE 5G」
スマホの大掃除 「arrows Weの洗い方」より

 また「arrows」シリーズを販売するFCNTによれば、受話口や送話口などにハンドソープや食器用洗剤の成分が残っていると目詰まりが発生し、着信音や通話時の音質が低下するおそれがあるという。この他、十分に乾燥させる「水抜き」の工程が必要だとしている。

 スマホの防水/防塵(じん)の程度を示す「IP等級」についても確認しておく必要がある。iPhoneの「iPhone 14」のIP68であれば、防水機能は「最大水深6mで最大30分」耐え、防塵機能は「完全な防塵構造」としている。「IP6X」などと防水機能について明記されていない場合なら、スマホの水洗いなどは控えた方がよいだろう。

スマホの大掃除 IP等級の見方

 一般的にIP等級の防水機能に関しては、常温の水で計測されている。そもそも洗浄することを想定していない上、湯や熱湯で洗った場合、外装樹脂や内部の接着剤が溶けたり、膨張して破損したりする可能性もある。

アルコール消毒液は基本的にOK、糸くずの出ない布やワイプで

 除菌や油脂汚れを取るために使うアルコール系クロスだが、曇りを取るためなどに使うイソプロピルアルコール(イソプロパノール、IPA)やアルコールを70%ほど含んだワイプで拭き、その後乾いた布などで拭き取ろう。ただし、外装表面のコーティングや印刷の剥離、防水用パッキンの劣化、レザー、ゴムといったアクセサリーが劣化する可能性があるので注意したい。

 ちなみに筆者はスマホの液晶面を拭く場合、小林製薬の「メガネクリーナ ふきふき」を使用している。ウエスタイプでけば立たず、イソプロピルアルコールを使用しているので油脂汚れや指紋もきれいに取れる。ただし除菌効果を期待して使用するなら、専用の除菌シートなどを使用した方が効果的だと思われる。

スマホの大掃除 メガネクリーナ ふきふき

 ちなみに、iPhoneに関しては「70%イソプロピルアルコール含有ワイプなどを使い、iPhoneの外表面を優しく拭き取る分にはかまいません」としており、Google Pixelシリーズについては「一般的な家庭用除菌シートまたは濃度70% のイソピルアルコールベースのシートをご使用いただけます」としている。

スマホの大掃除 iPhoneのお手入れをする
スマホの大掃除 Google Pixel の汚れを落とす

 この他、スマホケースを取り外して外装を全てきれいに拭いたり、スマホケースをリニューアルしたりするのも大掃除のイメージチェンジには効果的だろう。外装面は眼鏡拭きなどの乾いた柔らかい布でさっと拭くだけでもいい。正月をゆっくりと楽しく過ごすためにも、まずはスマホの手入れから始めてはいかがだろうか。

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