ドコモ、屋外建物の足元エリア化手法を拡充 透過型メタサーフェスでミリ波帯がつながりやすく

» 2023年01月31日 13時18分 公開

 NTTドコモが、屋内のミリ波帯(28GHz帯)の電波をフィルム形状の「透過型メタサーフェス」で曲げ、屋外の建物の足元をエリア化する実証実験に成功した。

NTTドコモ 実証実験イメージ

 高周波数帯の電波は建物の屋上に設置した屋外基地局アンテナから見通せない場所に届きにくく、建物の足元のエリア化が困難とされてきた。そこで同社は建物の足元のエリア化手法を拡充するため、本実験を行ったという。

 本実験には、窓ガラスを通るミリ波帯の電波を特定の方向(建物下方向)に曲がるように設計/加工した28GHz帯向け透過型メタサーフェスを使用。フィルム形状のため屋内側から窓ガラスに貼り付けられ、設置が容易かつ透明化処理によって景観や既存のデザインを損なわずに設置できる。また、LTEやSub-6 など他の周波数帯に影響を与えないように設計し、他の帯域と並行してミリ波のカバレッジ改善も可能とした。

NTTドコモ 透過型メタサーフェスを窓ガラスに貼り付けた様子
NTTドコモ 透過型メタサーフェスで電波を曲げるイメージ

 具体的には屋内に設置した基地局から、窓ガラスに貼り付けた透過型メタサーフェスに対してミリ波帯の電波を入射。透過型メタサーフェスで窓ガラスを通るミリ波を建物下方向に曲げたところ、建物の足元エリアでのスループットが向上することを確認した。本実証で使用した透過型メタサーフェスは、2月2日からオンライン上で開催する「docomo Open House'23」でも紹介する。

NTTドコモ 屋内に設置した5G基地局
NTTドコモ 実証実験の成果

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2026年04月27日 更新
  1. 3社そろい踏みの「Starlink Direct」 料金で仕掛けるドコモとソフトバンク、先行するKDDIは“サービス”で差別化 (2026年04月25日)
  2. 楽天モバイル、ルーター「Rakuten WiFi Pocket 5G」の販売を一時停止 理由は? (2026年04月24日)
  3. スマホの「残価設定」にメス? 総務省がルール統一を検討も、Appleは「不当な扱い」と猛反発 (2026年04月25日)
  4. ダイソーで1100円の「USB充電器(PD20W)」は、きちんと20Wで充電できるのか? (2026年04月26日)
  5. ダイソーの1100円「シースルーイヤフォン」に一目ぼれ “音質と個体差”に目をつむれば「あり」な選択肢 (2026年04月23日)
  6. Xiaomiの前に、中国スマホの“雄”だったMeizu、またしてもピンチ (2026年04月26日)
  7. ソフトバンクが「今回もやる」とGalaxy S26を月額1円で販売――販売方法を早急に見直さないと撤退を迫られるメーカーも (2026年03月08日)
  8. 1.72型ディスプレイ搭載スマートバンド「Xiaomi Smart Band 10」、高精度の睡眠モニタリングも可能 (2026年04月25日)
  9. 携帯電話のホッピング問題、「6カ月以内の継続利用を認める」方向で決着か 2026年夏に結論 (2026年04月23日)
  10. 「Pixel 10a」と「Pixel 10」どちらを選ぶ? 実機比較で分かった「約5万円差の価値」と「明確な違い」 (2026年04月20日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー

2026年