Samsung Electonics(サムスン電子)は2月1日(米国東部時間)、新型スマートフォン「Galaxy S23 Ultra」を発表した。日本での展開は未定だ。
Galaxy S23 Ultraは、同社のフラグシップスマホ「Galaxy Sシリーズ」の最新モデルかつ最上位モデルとなる。Samsungのスマートフォンとしては初めて約2億画素のカメラセンサーを搭載しており、より精緻な望遠写真やクアッドピクセル撮影(※1)にも対応した。
(※1)クアッドピクセル:4つの画素をまとめて1つの画素としてみなすことで暗所撮影時の品質を高める技術(このモデルの場合は約5000万画素相当にして撮影)
SoC(System-on-a-Chip)は、Qualcomm製の「Snapdragon 8 Gen 2 for Galaxy」を搭載している。従来のGalaxy Sシリーズでは一部の国/地域向けに自社製SoC(Exynosシリーズ)を搭載する構成も用意していたが、Galaxy S23シリーズでは、全世界でSnapdragon 8 Gen 2 for Galaxyに統一されている。
その名の通り、このSoCは「Snapdragon 8 Gen 2」のSamsung向けモデルで、CPUコア/GPUコア/NPU(ニューラルプロセッサ)コアの最大クロックが通常モデルよりも高くなっている。Snapdragon 8 Gen 2を搭載するGalaxy S22シリーズと比べると、CPUコアは最大34%、GPUコアは最大41%、NPUコアは最大49%のパフォーマンス向上を果たしたという。
メインメモリと内蔵ストレージの容量は、モデルによって以下のいずれかとなる。microSDメモリーカードには対応しない。
ディスプレイは約6.8形のDynamic AMOLED 2X(有機EL)で、付属の「Sペン」による入力にも対応する。解像度は1440×3088ピクセルで、リフレッシュレートは1〜120Hzの範囲内で可変制御される。有機ELディスプレイの弱点の1つである「屋外での視認性」を改善するために、3段階のビジョンブースター(自動輝度調整機能)も備えている。
先代モデル(Galaxy S22 Ultra)と同様に、Sペンは本体に収納可能だ。
アウトカメラはクアッド(四眼)構成で、センサーやレンズの仕様は以下の通りとなる。
メインの広角カメラの光学式手ブレ補正は、レンズの移動範囲が±1.5度から±3度まで広がったため、従来モデルよりも補正強度が高まっている。画素数の向上により、静止画(写真)と動画共に夜景撮影の画質が向上すると共に、ディティールも改善したという。動画は最大で「8K(7680×4320ピクセル)/30fps」で撮影可能だ。
インカメラはシングル(単眼)構成で、約1000万画素センサー(F2.2/デュアルピクセル対応/AF対応/画角80度)を搭載している。
バッテリー容量は約5000mAh(定格値)で、Qi(チー)規格のワイヤレス充電とUSB PD(Power Delivery)規格の急速充電に対応している。ボディーサイズは約78.1(幅)×163.4(高さ)×8.9(厚さ)mmで、重量は約233g(Sub-6モデル)または約234g(ミリ波対応モデル)となる。
ボディーカラーはPhantom Black(ファントムブラック)、Cream(クリーム)、Green(グリーン)、Lavender(ラベンダー)の4種類を用意している。ただし、実際に発売されるカラーはモデルや投入先の国/地域/キャリアによって異なる(これら4色以外が用意される可能性もある)。
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