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「dカード GOLD」「au PAY ゴールドカード」「PayPayカード ゴールド」の違いは? その特徴を徹底比較スマホ決済のお得な活用術(1/2 ページ)

» 2023年02月20日 09時07分 公開
[綿谷禎子ITmedia]

 2022年11月24日に「PayPayカード ゴールド」が登場したことで、3大キャリアのゴールドカードが出そろった。携帯キャリアのゴールドカードを契約する大きなメリットは、スマホの利用料金に対して10%のポイントがもらえること。

 この点から3大キャリアのゴールドカードはどれも同じように思いがちだが、じっくり内容を吟味すると、意外とその中身は異なる。各ゴールドカードの基本情報や特典などを一覧にしてみたことで見えてきた、それぞれの特徴について紹介しよう。

dカード GOLD dカード GOLDには基本1%のdポイントが付く
au PAY ゴールドカード au PAY ゴールドカードには基本1%のPontaポイントが付く
au PAY ゴールドカード 2月28日契約分からカードのデザインを一新。カード番号、会員の氏名(ローマ字)と有効期限の表記は、盗み見を防ぐ観点から裏面に移されている(2月20日15時40分追記)
PayPayカード ゴールド PayPayカード ゴールドはセキュリティに配慮したナンバーレスカード。基本1.5%のPayPayポイントが付く

 まず基本情報として知っておきたいのは、ゴールドカードに入会すると、年会費として1万1000円が必要になること。その分、国内主要空港のカードラウンジが無料で利用でき、旅行保険やショッピング保険などの補償も大きい。キャリアのゴールドカードの場合、前述したスマホやケータイ料金に対して10%ポイント還元があるので、年会費の元も取りやすい。

 このような基本情報は3カードとも同様。大きく異なるのは、スマホ・ケータイの特典、その他の特典、コード決済での利用についてだろう。それぞれ説明していこう。

ゴールドカード 3キャリアのゴールドカードの比較

【更新:2023年2月20日14時30分 au PAY ゴールドカードについて、2月28日発行分からタッチ決済が可能になったため、表を更新しました。】

au PAY ゴールドカードはスマホ料金で最大11%ポイント還元

 キャリアのゴールドカードの大きなメリットであるスマホの利用料金などに対しての10%ポイント還元だが、実は「au PAY ゴールドカード」の場合、最大11%のポイント還元が得られる。10%のポイントに加え、カード自体の基本ポイントの1%が加わるからだ。

 この基本ポイントが付くか付かないかはそれぞれ対応が異なり、「PayPayカード ゴールド」の場合、ソフトバンクの通信料に対するポイント還元については、1.5%の基本ポイントは対象外となり、最大10%のポイント還元になる。また「dカード GOLD」の場合も基本ポイントは含まれず、dポイントクラブ会員を対象としたポイント進呈が1%と、dカード GOLD特典としてのポイント進呈が9%となり、合計10%のポイント還元となる。

 サブブランドやオンライン専用ブランドについての対応も各社さまざまだ。ahamo大盛り契約者は2024年3月31日まで、毎月500ポイントを上限に、「dカード GOLD」利用額の10%ポイント還元を受けることができる。またワイモバイルユーザーも、「PayPayカード ゴールド」利用額の最大3%のポイント還元が得られる。

 ただ、いずれもスマホの基本使用料や通話・通信料などが10%還元の対象で、端末代金などは含まれないので注意したい。また、サブブランドやオンライン専用ブランドは、10%や3%のポイント還元であっても、月額の基本使用料が低額のため、ゴールドカードの年会費の元が取りにくい。ゴールドカードに入会する際には、得られるメリットをじっくり考えた方がいいだろう。

dカード GOLDとPayPayカード ゴールドはネットの利用でも10%還元

 キャリアのゴールドカードに入会していると、スマホ料金だけでなく、各キャリアの関連サービスでもポイントを得ることができる。dカード GOLDの場合、「ドコモ光」の利用で10%ポイント還元が得られる。同様に、PayPayカード ゴールドは「SoftBank 光/Air」の利用で最大10%、「おうちでんき/自然でんき」の利用で最大3%のポイントがもらえる。

 auの場合は対象のネットや電話サービスを利用することで「auスマートバリュー」の対象となり、スマホの利用料金が割引になるが、これにはゴールドカードの有無は関係ない。また一部の「auひかり」「auひかり ちゅら」サービスで最大11%ポイント還元が受けられるが、複数の適用条件があるため表には記載していない。その他、au PAY ゴールドカードがあれば、「auでんき」や「都市ガス for au」の利用で最大3%のポイント還元が受けられる。

【更新:2023年3月6日18時35分 一部の「auひかり」「auひかり ちゅら」サービスで最大11%ポイント還元が受けられる件を追記いたしました。】

 スマホを含め、電気やガス、ネットなど、毎月、必要な固定費で多くのポイントがもらえるのは魅力。ずっと同じキャリアを利用する予定であれば、ゴールドカードはもちろん、キャリアの関連サービスで固めていくと得できる。

dカード GOLDは最大10万円分のケータイ補償付き

 その他にもさまざまな特典が用意されている。dカード GOLDの場合、購入から3年間、最大10万円分のケータイ補償が付いている。紛失・盗難・修理不能(水ぬれ・全損)などに対応し、同一機種・同一カラーのスマホをdカード GOLDで購入すると、最大10万円の購入費用を補償してくれる。いざというときに安心だ。

 一方、au PAY ゴールドカードはau PAY マーケットで買物すると、最大9%のポイントが得られてお得だ。PayPayカード ゴールドでも「Yahoo!プレミアム」の特典が使い放題になるので、Yahoo!ショッピングやLOHACOでの買い物でポイントが2%アップになる。ただ、ソフトバンクユーザーやY!mobileユーザーなら、そもそもYahoo!プレミアムが使い放題なので、あまりこの特典は響かないかもしれない。

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