エレコムがUSB機器の規格表記を「パフォーマンスベース」に変更 2023年発売製品から

» 2023年03月02日 12時20分 公開
[井上翔ITmedia]

 エレコムは3月1日、同社製のUSB対応機器について、2023年発売分から規格の表記を改めることを発表した。USB規格を定めるUSB-IF(USB Implementers Forum)が2022年9月に発表したパフォーマンス(伝送速度)ベースの表記を採用することで「正確で分かりやすい情報提供」を行うとしている。

エレコムの告知 エレコムの告知

パフォーマンスベースの表記名について(参考情報)

 USB(Universal Serial Bus)の規格は、大きく「パフォーマンス」「端子形状」「電力供給」の3項目に分かれている。これらのうち、USB 3.0以降のパフォーマンスに関する規格については、アップデートの度に旧規格の名称が変更されてきた。このことは、消費者にとって少なからず混乱を与えている。

 このことを受けて、USB-IFはUSB 3.0以降の規格について、パフォーマンスを元にした消費者向け表記を定めた。具体的な表記と、対応する規格は以下の通りだ。

  • USB 5Gbps(最大伝送速度5Gbps)
    • USB 3.0
    • USB 3.1 Gen 1
    • USB 3.2 Gen 1
  • USB 10Gbps(最大伝送速度10Gbps)
    • USB 3.1 Gen 2
    • USB 3.2 Gen 2x1
    • USB 3.2 Gen 1x2(※1)
  • USB 20Gbps(最大伝送速度20Gbps)
    • USB 3.2 Gen 2x2
    • USB4 Version 1.0(※2)
  • USB 40Gbps(最大伝送速度40Gbps)
    • USB4 Version 1.0/2.0
  • USB 80Gbps(最大伝送速度80Gbps)
    • USB4 Version 2.0

 なお、USB 1.1/2.0については従来通りの呼称を継続する。

(※1)5Gbpsレーン×2の規格(1レーン規格のUSB 3.1 Gen 2/USB 3.2 Gen 2x1とは別)
(※2)一部の周辺機器やケーブルで利用

USB-IF パフォーマンスベースの呼称に合わせてUSB-IFが定めた新しいロゴ(USB-IFが認証した機器/ケーブル向け:左がパッケージ用、右が機器/ケーブルへの印刷用)

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