まだ期間限定の実験機能(Labs)という位置付けですが、検索結果にも生成AI機能が導入されます。「what's better for a family with kids under 3 and a dog, bryce canyon or arches.(3歳未満の子供と犬がいる家族には、ブライスキャニオンとアーチではどちらが良いですか)」という内容を検索したい場合、通常はこのままは入力せず、要素を分解して検索し、その内容を自分で取捨選択してつなぎ合わせる作業を行います。しかし、生成AI機能が追加された検索では、その手間がなくなります。
質問をそのまま入力すると、検索結果の上部にスナップショットと呼ぶAIの回答を掲載。スナップショットの下部には、「子供と一緒にブライスキャニオンでどれくらい過ごすのですか?」などのフォローアップの質問も表示されます。
また、製品を検索した場合には、レビューなどをもとに注目すべき理由や価格などを含むリストをスナップショットに提示します。
この検索AI機能は、今後数週間以内に米国で提供される予定です。
基調講演の冒頭、CEOのスンダー・ピチャイ氏は「AIファースト企業としての歩みを始めて7年がたち、私たちはエキサイティングな転換点にいます」と述べていました。ピチャイ氏は2016年4月28日、公式ブログで「This year’s Founders' Letter」を公開。これは毎年創業者が株主宛に1年のハイライトと将来のビジョンを共有するためのものですが、このときはじめてGoogleは、「モバイルファーストからAIファーストに移行する」としていました。
一時期は、AIといえばGoogleが真っ先に思い浮かぶほどに強烈な存在感を示していましたが、最近ではその影は急速に薄くなっており、OpenAIやMicrosoftに後れを取っている感は否めません。
しかし、今回のGoogle I/OではAI関連を全面的にアピールしており、「AIのGoogle」復活に向けた強い意志を感じるものでした。言い換えると、それだけ危機感を持っているということなのかもしれません。
今回発表されたサービスの多くは、実際に利用可能になるまでもうしばらくかかる様子。検索サービスやAndroidなどのデバイスと組み合わせたAI機能がどのようなものになるのか、楽しみにしておきたいところです。
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