楽天モバイルの使い放題は海外と比べても安い? 2022年度の内外価格調査発表

» 2023年05月26日 20時46分 公開
[田中聡ITmedia]

 総務省が5月26日、令和4年度(2022年度の)電気通信サービスに関する内外価格調査を発表した。

 内外価格調査は、電気通信サービス料金の状況を適切に把握するために年に1回行っているもの。東京、ニューヨーク、ロンドン、パリ、デュッセルドルフ、ソウルの6都市での携帯電話、FTTH、固定電話の料金について2023年4月に調査した。

 携帯電話の支払額は、日本の利用実態をもとに、通話が月56分、メールが月60通、データ容量は月2GB、5GB、20GB、50GB、100GB、無制限で比較している。

 スマートフォン4Gでシェア1位のMNO(ドコモのahamo)を比較したところ、東京は2GB、5GB、20GBともに月額2972円(税込み、以下同)、50GBと100GBは4952円。いずれもロンドンとパリに次ぐ安さだった。ニューヨークは全てのデータ容量で6324円と最も高い。東京は2020年度から月額料金が3000円弱へと大きく下がっており、ahamo効果が出ている。

内外価格調査 スマートフォン4Gでシェア1位のMNOでの比較

 スマートフォン4Gのサブブランドを含むMNOの最安プラン(ソフトバンクのLINEMO、ドコモのahamo、楽天モバイルのRakuten UN-LIMIT VII)を比較したところ、東京は2GBが月額1244円、5GBが2344円、20GBが2972円、50GB、100GB、無制限が4243円。20GBを除き、ロンドンやパリに次ぐ安さになっている(パリは無制限プランなし)。

内外価格調査 スマートフォン4Gのサブブランドを含むMNOの最安プランでの比較

 スマートフォン4Gでシェア1位のMVNO(IIJmio)を比較したところ、東京は2GBが1352円、5GBが1712円、20GBが2502円。こちらもロンドンとパリに次ぐ安さ。最も高いのはニューヨークの3732円〜5287円だった。

内外価格調査 スマートフォン4Gでシェア1位のMVNOでの比較

 スマートフォン5Gでシェア1位のMNO(ドコモのahamoと5Gギガホプレミア)を比較したところ、東京は2GB〜20GBが2927円、50GBと100GBが4952円、無制限が8087円。100GBまではロンドンとパリに次ぐ安さだが、無制限は最も高くなっている。

内外価格調査 スマートフォン5Gでシェア1位のMNOでの比較

 スマートフォン5Gでサブブランドを含むMNOの最安プラン(ソフトバンクのLINEMO、ドコモのahamo、楽天モバイルのRakuten UN-LIMIT VII)を比較したところ、東京は2GBが1244円で最安になった。5GBは2344円、20GBが2972円、50GB、100GB、無制限が4243円で、でロンドンとパリに次ぐ安さだった(パリは無制限プランなし)。なお、無制限プランは楽天モバイルのRakuten UN-LIMIT VIIを比較しているが、ロンドンのThreeは4Gと5Gともに楽天モバイルを下回る料金となっている。

内外価格調査 スマートフォン5Gでサブブランドを含むMNOの最安プランでの比較

 スマートフォン5Gでシェア1位のMVNO(IIJmio)を比較したところ、東京は2GBが1352円、5GBが1712円、20GBが2502円でロンドンとパリに次ぐ安さだった。

内外価格調査 スマートフォン5Gでシェア1位のMVNO(IIJmio)での比較

 FTTHについては、最もシェアの高い事業者(NTTドコモ)の回線使用料、宅内設備レンタル料、ISP料の月額料金を合算した支払い額を比較。東京は1Mbpsあたりの料金は4.4円〜5.7円で最も低い水準となった。

 固定電話も最もシェアの高い事業者(NTT東日本)の料金を比較。東京は3449円でソウルの1681円に次ぐ安さとなった。

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