「Pixel 7a」徹底レビュー ミッドレンジ価格帯では“ライバル不在”といえる完成度(4/4 ページ)

» 2023年05月31日 12時30分 公開
[島徹,ITmedia]
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ドコモから発売! ドコモメールやdアカウントはどう使う?

 今回ドコモからもPixel 7aが販売開始された。だが、ドコモが販売する一般的なAndroidスマホと違ってキャリア向けのカスタムがほぼなく、「設定」にドコモのアプリやdアカウントを管理するための「ドコモのサービス/クラウド」がない。このため、自身で契約中のドコモサービスのアプリをインストールすることになる。iPhoneに近い仕様といっていいだろう。購入前にこれらの情報を知ることができないので、ドコモは対応方法や対応するドコモサービスの情報を発信してほしいところだ。

 ドコモの各種サービスを利用するには、ドコモ以外のAndroidスマホやiPhoneのようにGoogle Play ストアから「dアカウント設定」をインストールする。そのうえで、「d払い」や「My docomo」「+メッセージ」など利用したいアプリをGoogle Play ストアからインストールすればいい。

Google Pixel 7a レビュー Google Play ストアで「ドコモ」などのキーワードで検索。まず、「dアカウント設定」のインストールと設定を完了したうえで、他のドコモサービスのアプリをインストールしよう

 「ドコモメール」アプリは、Pixel 7aでドコモのSIMを利用している状態に限り、Google Play ストアからインストールできる。通常のドコモメールと同じ操作性で、メッセージR/Sも受信可能だ。ただ、Google Play ストア配信版には新着メールの問い合わせが15分に1回という制限がある。今もドコモメールで人と積極的に交流している人は、プッシュ通知対応のIMAP対応メーラーにドコモメールを設定する方法を調べて利用した方がいい場合もある。

Google Pixel 7a レビュー ドコモのSIMを利用中なら、Google Play ストアで「ドコモメール」アプリを検索しインストールできる

Pixel 7aは停滞するミッドレンジAndroid/iPhone市場の注目モデルだ

 日本市場でのPixel 7aは、6万2700円からの価格で6.1型画面と6400万画素カメラ、高性能チップTensor G2を搭載し、長期のOS更新を受けられる高コスパモデルだ。発売直後の動作の安定性も、Tensor G2搭載 Pixelとしては3台目だからか比較的良好だ。早急なアップデートを求めるほどの不満はない。

 日本市場ではドコモ、au、ソフトバンクの3社で販売を開始したことで、2022年のPixel 6a以上に市場での存在感を増すこととなるだろう。金額についてもキャリアの販売分はMNP(携帯電話番号ポータビリティ)契約での割引に加えて、店頭独自の割引が大きい場合もあるようだ。長く使う上での故障時の修理対応を考えると、あえてキャリアで購入し、補償サービスに加入するのも賢い選択といえる。

 通常なら、ここでPixel 7aと正面から対抗するライバルモデルも紹介すべきだろう。だが、なかなかないというのが現状だ。iPhoneの同価格帯モデルはiPhone SE(第3世代)で、今求められている画面サイズやカメラ性能を満たせていない。そして、日本のiPhone販売はiPhone SE(第3世代)の上は、最新モデルではないにせよ、そこそこ高額なiPhone 13シリーズだ。新品かつ手ごろな価格で使いやすいiPhoneが存在しない。

 一方のミッドレンジAndroidも、Xperia 10 VやAQUOS sense7など画面が大きく軽量でバッテリー持ちのいいモデルは存在する。だが、アプリやカメラ画質に影響する処理性能の進化がやや止まっている状況だ。というのも、本来ならこの夏にQualcomm製のミッドレンジAndroid向け最新チップ「Snapdragon 6 Gen1」搭載スマホが登場していてもおかしくないはずだが、実際には2022年夏からの「Snapdragon 695 5G」搭載モデルを引き続き販売・投入している状況だ。チップ性能の向上がなければ、ただでさえ高性能なPixel 7aに対してアプリの動作やカメラの撮影処理の面で対抗しづらい。

 このままでは、2023年のミッドレンジ価格帯の主役がPixel 7aのみという可能性すらある。他メーカーの今後の新製品に期待したい。

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