日本語対応したGoogleの「Bard」を試す 新機能は便利だが改善の余地あり?

» 2023年06月05日 16時34分 公開
[山本竜也,ITmedia]

 以前に、Googleの対話型AI「Bard」を試し、ChatGPTやBingと比較するという記事を書きました。そのときは、Bardは英語でしか利用できませんでしたが、5月10日(現地時間)に開催されたGoogle I/Oに合わせて日本語でも利用可能となりました。そこで今回は、改めて日本語での使い勝手や、新たに追加されたGoogleドキュメントやGmailへのエクスポート機能について確認してみました。

Google Bard Bardが日本語で利用可能になりました

 日本語対応ですが、単に日本語で質問できるようになっただけではなく、Bardのサイト全体が日本語化されており、かなり利用しやすくなった印象です。よくある質問や最新情報も日本語化されているので、必要な情報は見つけやすくなったといえます。

Google Bard FAQも日本語化されています

 まずは、前回と同じく2023年のWBC優勝チームを日本語で質問してみました。回答自体は「3-2で日本がアメリカを破り、3大会ぶりに3回目の優勝を果たした」というシンプルな内容です。

Google Bard Bardの回答はシンプルな内容。なお、右上の「他の回答案を表示」を選ぶと他の回答パターンも見ることができます

 Bingで同じ質問をすると、MVPには大谷選手が選ばれたという情報が追加されています。また、Bardに英語で同じ質問をした場合にも、やはり大谷選手がMVPだったと教えてくれます。

Google Bard BingではMVPに大谷選手が選ばれたという情報が追加されていました
Google Bard Bardは英語で質問すると英語で回答してくれます。英語でWBCの優勝チームを質問したところ、Bingと同じくMVPに関する情報が追加されていました

 BardやBingは同じ質問しても、内容が変わることが多いですが、今回試した範囲では日本語のBardがMVPについて答えてくれることはありませんでした。このあたりは、英語圏では大谷選手のMVPがより大きく報じられたなどの影響もあるのかもしれません。

 ちなみに、正確性についてはこれまで通り、参考にはなるものの、うのみにすることはできないというレベルです。例えば下記の回答では、「両チームが1点をリードする展開が続き、延長10回裏で日本代表が2点を挙げ、3対2で勝利した」とありますが、これは誤り。3対2は合っていますが、延長戦には入っていません。

Google Bard 詳しく答えてくれたからといって、それが正しいとは限りません

 誤った内容をもっともらしく答えてくるのはBardに限った話ではありませんが、Bingの場合にはソース情報へのリンクも追加されるので真偽を確認しやすくなっています。なお、Bardに関してもソースへのリンクが追加されるようになったとのことなのですが、筆者が試した範囲では、今のところ確認できていません。これができるようになると、Bardの回答をさらにWebで検索して答え合わせをするという手間はなくなりそうです。

Google Bard 5月15日のアップデートでソースへのリンクが追加されているとのこと

 もう1つ、新たに追加された新機能、GmailとGoogleドキュメントへのエクスポートも試してみました。まず、Bardにメールの下書きを依頼してみます。取りあえず「返品依頼」のメールを書いてもらいました。

Google Bard この程度の内容はすぐに書いてくれます

 その後、画面下部にあるアイコンから「Gmailで下書きを作成」を選択。

Google Bard

 すると、Gmailの下書きフォルダにメールの下書きが作成されます。Bardの回答がそのまま本文に書かれているだけで、件名に「購入した商品が壊れてしまいました。返品したいので、その依頼メールを書いてください。」といった文章も入っている点には注意が必要です。

 Googleドキュメントへのエクスポートも同様に、回答内容をマイドライブのGoogleドキュメントにそのまま書き出してくれます。

Google Bard Gmailの下書きフォルダに下書きが作成されています

 やっていることは単なるコピー&ペーストと変わらず、そこまで便利な機能というわけではありません。せめて件名を自動挿入するといった対応が欲しいですが、このあたりは今後に期待したいところです。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2026年10月26日 更新
  1. 「Androidのマイナンバーカード」がスタートするもフル機能対応機種が少ない件 ポイントは「StrongBox」という仕組み (2026年10月24日)
  2. ダイソーで1100円の「USB Type-C to HDMIケーブル」でスマホの画面をテレビに映すとどうなる? 対応機種なら試してみる価値あり (2026年10月24日)
  3. 「iPhone Duo」はLINEもポケモンGOも“黒い”余白だらけ? 日本の定番アプリは未対応が多く (2026年10月23日)
  4. 進化した「Siri AI」で感じた、iPhoneの操作を一変させる実力 「AI出遅れ」の汚名返上なるか (2026年10月24日)
  5. デジタル庁が「Androidのマイナンバーカード」対応機種を公表 属性証明機能を使える機種は限定的 (2026年10月19日)
  6. iPhone Duoを使って痛感した「Face ID」のありがたさ 充電スタンドに置いたまま通知が見られない不便さに苦しむ (2026年10月24日)
  7. ダイソーで330円の「人感・明暗センサーLEDバーライト(Type-C)」が意外と便利 1人暮らしの帰宅時や非常灯に便利  (2026年07月18日)
  8. JR東日本「分かりにくい」新幹線券売機を改善へ なぜ、スマホではなく「駅での最短1分購入」を実現? (2026年07月04日)
  9. きょう発売の「iPhone Duo」、Apple 表参道でゲットしてきた 早速開封レポート (2026年10月23日)
  10. KDDI、子会社モビコムのモンゴルでの火災について事実関係を公表 「法令違反行為を行っていない」 (2026年10月24日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー