NTTドコモが6月20日にプランの再編を行い、特に低容量プランを強化した。全て7月1日から提供する。
再編の大まかな内容は次の通りとなる。
ドコモは現状、小容量を担う料金プランとして、MVNOとタッグを組んだエコノミーMVNOを展開しており、OCNモバイル ONEに加え、フリービットグループのトーンモバイルやTOKAIコミュニケーションズのLIBMOがここに参画している。ドコモと参画MVNOが連携し、ドコモショップ窓口で新規契約や契約変更に関する取り合わせを取り次げるようにしている。
ドコモはこのうち、OCN モバイル ONEに代わる新料金プランとして、irumoを新設。ドコモの料金プランの1つとして、ドコモショップ店頭での契約やサポートを提供できるようにした。
irumoは「あなたに要る、必要とされる」「あなたのそばに要る」の要る=iruという意味が込められており、「i=私」「relation=関係」「u=あなたから」を組み合わせたワードとなる。「品質がよくて安いプラン」を求めている人に訴求していく。
料金プランは4種類あり、割引適用前の基本料金に、dカードお支払割(月187円引き)や、ドコモ光セット割(月1000円引き)を組み合わせると、MVNO水準の価格となる。
このうち、0.5GBの通信速度は送受信最大3Mbpsとなり、5Gエリア内でも4Gでの提供となる。他の3種類は4G/5Gの両エリアに対応する。APN(=Access Point Name)構成プロファイルのインストールや、手動設定は不要となる。
国内通話料金は30秒当たり22円で、国内におけるSMS送信料は1通につき3.3円となっている。
ドコモの国際電話サービス「WORLD CALL」と国際ローミングサービス「WORLD WING」にも対応する。
eximoは「ユーザーの期待をエクシード(exceed=超える)するスペックで、あらゆるニーズに応える」ドコモの狙いが込められている。「料金、サポート面で、品質のいい、カスタマーエクスペリエンス(Customer Experience=顧客体験)」を提供するためのプランとして、ファミリー層やシニア層、低容量から無制限まで、すべての人に向けたフルサポートプランとして訴求していく。
大きな特徴は月間のデータ使用量に応じて、3段階に月額料金が変わること。ギガホプレミアとギガライトを統合した形になり、小容量から無制限までを1プランでカバーするようなイメージだ。小容量の割引適用前と割引適用後はirumoの方が安い。その代わりにeximoはあまり使わない月の出費を抑えることができるため、プラン変更が面倒な人に適したプランとなっている。
割引の内訳はみんなドコモ割(3回線以上)が月1100円、dカードお支払割が月187円、ドコモ光セット割かhome 5Gセット割が月1100円となる。
国内通話は30秒当たり20円かかるが、家族同士(ファミリー割引グループ内)なら無料となる。国内におけるSMS送信料は1通につき3.3円となっている。
ドコモの国際電話サービス「WORLD CALL」と国際ローミングサービス「WORLD WING」にも対応する。
一定額で長時間、あるいは数分以内で収まる通話を何度もする人に向け、ドコモは音声オプションを提供する。irumoとeximoともに音声オプションの対象だが、従来から110円値上げとなる代わりに、留守番電話/キャッチホンの月額料金が330円/220円割り引かれる。
【更新:6月20日20時26分】APN設定と国際電話/国際ローミングに関する追記を行いました
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