ドコモが6月20日に発表し、7月1日から提供予定の新料金プラン「eximo(エクシモ)」。eximoは現行の「5Gギガホ プレミア」「ギガホ プレミア」「5Gギガライト」「ギガライト」を刷新したもので、月間のデータ使用量に応じて、毎月の請求金額が3段階に変わる。
ドコモはニュースリリース内でeximoが段階制であることを示すグラフを掲載していたが、Twitterなどで「グラフの高さがおかしい」などの指摘が相次ぎ、グラフを修正した。
修正前のグラフは1GBまでの月額4565円(赤字)よりも3GB以降で各種割引を適用した後の月額4928円(赤字)の方が低い位置に記載されており、一部の人が「わかりづらい」「計算のできない人が作成したのか」などとツイートしていた。
修正後のグラフは月額4565円と月額4928円の赤字とラインの高さが調整されたが、「1GBまでの月は2750円お得」「3GBまでの月は1650円お得」という黄色い吹き出しが別の月額料金の枠に表記されており、依然として分かりづらいグラフとなっている。
本来なら月額基本料金を割引前と割引後で色分けし、細かい条件は表に入れない、もしくは同じ枠内に記載するのが自然だ。なぜこのようなグラフとなっているのかは不明だが、割引の内容が複数あることから、このような表記となってしまったのだろう。
ドコモの新料金プランをめぐっては、「OCNモバイルONEの新規受け付け終了」も批判の的になっている。
ドコモは現状、小容量の料金プランとして、MVNOとタッグを組んだエコノミーMVNOを展開しており、OCNモバイルONEに加え、フリービットグループのトーンモバイルやTOKAIコミュニケーションズのLIBMOがここに参画している。ドコモと参画MVNOが連携し、ドコモショップ窓口で新規契約や契約変更に関する取り合わせを取り次げるようにしている。
ドコモはこのうち、OCNモバイルONEに代わる新料金プランとして、irumoを新設したが、提供元のNTTレゾナントとNTTドコモが7月1日に合併することに伴い、下記サービスの新規受付を6月30日までに停止する。
ドコモの新料金発表会では、既存のユーザーがサービスを継続利用できることや、ドコモとして既存ユーザーをどのようにフォローアップするのかについての説明が大々的に行われていなかった。
さらに、irumoの料金の一部がOCNモバイルONE(新コース)のプランの一部より1000円以上高いことも批判されている。0.5GBは月額550円で共通しているが、3GBはOCNモバイルONEが990円、irumoが2167円、6GBはOCNモバイルONEが1320円、irumoが2827円となっており、割引適用前の月額基本料金に差がある。
irumoのプレゼンテーション中に割引前の価格よりも割引適用後の価格が大きな数字で示されていたことも分かりづらい印象を持つ要因となっている。
修正すべき点は先のグラフ以外にもいくつかあるが、これらをドコモが今後さらに分かりやすく説明していくべきであると筆者は考える。
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