ドコモの新料金「irumo」のお得度を検証 Y!mobile/UQ mobileより安いケースが多いが注意点もスマホ料金プランの選び方(1/3 ページ)

» 2023年06月29日 10時00分 公開
[シムラボITmedia]
※本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

 ドコモは7月1日から新料金プランを開始します。これまでのギガライトとギガホ プレミアに代わり、irumo(イルモ)、eximo(エクシモ)が開始し、ahamo(アハモ)を加えた3つが選べるようになりました。今回はその中からirumoについて解説します。筆者は発表当初、あまりいい印象を持っていませんでしたが、他社と比較したところ、思ったより悪くないなという印象を受けました。

irumoの料金プランをおさらい

 まずはirumoの料金プランを解説します。irumoは月のデータ容量が0.5GB、3GB、6GB、9GBの4つから選べます。どの容量を選んでも店舗で契約手続きや契約後のアフターサポートが受けられます(一部を除き有料)。

 3GB以上のプランはドコモ光やhome 5Gとセットで契約すれば月1100円の割引、料金をdカードで支払えば月187円が割引されます。容量超過後の最大速度は300kbpsです。0.5GBプランは各種割引の対象外で5G通信はできず、4Gの通信速度は最大3Mbpsに制限されます。容量超過後の最大速度は128kbpsです。

irumo料金解説 データ容量は0.5GBから9GBの4つ。3GB以上ならドコモ光セット割やdカードお支払割が適用できる

 irumoは「ドコモメールが月額330円の有料オプション」「みんなドコモ割の回線数にはカウントされるが、割引は対象外(0.5GBプランは割引も回線数カウントも対象外)」という点に注意が必要です。

 また、公式サイトには「通信混雑時・大量通信時などに他の料金プランよりも先に通信速度の制限を実施する場合があります」との記載があります。回線が混雑し通信制限をかける場合はeximo、ahamo、5Gギガホ プレミアなどよりも先に制限をかけるとのことです。ただ、ドコモで一般ユーザーの使用に影響がでるほどの通信制限がかかった事例は聞いたことがないため、それほど気にする必要はないでしょう。

 0.5GBプランは4G通信のみで速度も最大3Mbpsに制限されます。ただし、3Mbpsという速度はYouTubeの高画質動画も詰まらず視聴できるレベルです。1日中3Mbps近い速度が出るのなら、0.5GBしか使わないユーザーにとっては十分でしょう。

 irumoの料金プランを見ると、「店舗でフルサポートが受けられる」「MVNOに比べると通常料金は高いが、セット割の割引額が大きい」という点でY!mobileやUQ mobileを意識したプランになっています。irumoはあくまでドコモの料金プランの1つという位置付けですが、新規申込受付が終了したOCN モバイル ONEの後継ではなく、ドコモのサブブランドに近いと考えていいでしょう。

他社サブブランドとの比較

 前述の通り、irumoはOCN モバイル ONEの後継というよりドコモのサブブランドに近い位置付けと考えられます。そこで、他社のサブブランドであるY!mobile、UQ mobileと料金を比較してみました。

irumo料金解説 料金にそれほど大きな差はないが、0.5GBや6GBプランが選べるのがirumoのメリットだ

 選べるデータ容量が異なるため単純な比較ができませんが、料金にそれほど大きな差はありません。3GBまではおおむね2000円強、3GB以上15GBまでは3000円強です。irumoは月0.5GBで月額550円のプランがあるため、データをほとんど使わない人はirumoがお得です。また、Y!mobileは3GBと15GBの間、UQ mobileは4GBと15GBの間が広く空いていますが、irumoは6GBや9GBのプランも選べます。一方、irumoは9GBまでしか選べませんので、9GB以上使う場合は月20GBのahamoを選ぶことになります。

 次に、割引後の最安料金で比較してみました。irumoもY!mobile、UQ mobileも家族割、光セット割、カード支払い割などが適用できます。各種割引を適用した最安料金で比較すると、irumoはY!mobileやUQ mobileと同じか、より安いことが多いです。

irumo料金解説 割引適用時の料金はY!mobile、UQ mobileよりわずかに安いことが多い。3GBで月額880円は主要キャリアでもトップクラスに安い

 契約者の多い月3GBで比較すると、irumoとY!mobileは月額880円で、UQ mobileより安いです。OCN モバイル ONEやLINEMOの3GBは月990円、楽天モバイルは月1078円なので、割引後料金ではあるものの主要キャリアの3GBプランではトップクラスの安さですね。また、同じ月額880円でもY!mobileは固定回線とでんきサービスの2つのセットが必要なのに対し、irumoは固定回線とカード支払いなのでより実現しやすいでしょう。

【訂正:2023年6月29日23時00分 Y!mobileのでんきセット割を加味して、一部加筆修正いたしました。】

 月6GBで比較してもY!mobileやUQ mobileより安いので、月のデータ使用量が6GB以下なら多くの場合でirumoがお得でしょう。6GB〜9GBもY!mobileと同額でUQ mobileより安いです。唯一3GB〜4GBはUQ mobileのミニミニプランがお得ですが、それ以外はY!mobile、UQ mobileと同じかirumoが安いです。

 ただし、irumoには注意点もあります。Y!mobileやUQ mobileは余ったデータ容量を翌月に繰り越せますが、irumoは繰り越せません。また、Y!mobileのシンプルM/LやUQ mobileのトクトク/コミコミプランは容量超過後も最大1Mbpsの速度で通信できますが、irumoの0.5GBプランは最大128kbps、3GB以上は最大300kbpsです。前述の通り月額料金はirumoが安いことが多いですが、料金が同じか差がわずかならY!mobileやUQ mobileを選んだ方がいい場合もあります。

       1|2|3 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2026年04月27日 更新
  1. 3社そろい踏みの「Starlink Direct」 料金で仕掛けるドコモとソフトバンク、先行するKDDIは“サービス”で差別化 (2026年04月25日)
  2. スマホの「残価設定」にメス? 総務省がルール統一を検討も、Appleは「不当な扱い」と猛反発 (2026年04月25日)
  3. 楽天モバイル、ルーター「Rakuten WiFi Pocket 5G」の販売を一時停止 理由は? (2026年04月24日)
  4. ダイソーで1100円の「USB充電器(PD20W)」は、きちんと20Wで充電できるのか? (2026年04月26日)
  5. Xiaomiの前に、中国スマホの“雄”だったMeizu、またしてもピンチ (2026年04月26日)
  6. ダイソーの1100円「シースルーイヤフォン」に一目ぼれ “音質と個体差”に目をつむれば「あり」な選択肢 (2026年04月23日)
  7. 1.72型ディスプレイ搭載スマートバンド「Xiaomi Smart Band 10」、高精度の睡眠モニタリングも可能 (2026年04月25日)
  8. 携帯電話のホッピング問題、「6カ月以内の継続利用を認める」方向で決着か 2026年夏に結論 (2026年04月23日)
  9. ソフトバンクが「今回もやる」とGalaxy S26を月額1円で販売――販売方法を早急に見直さないと撤退を迫られるメーカーも (2026年03月08日)
  10. 「Pixel 10a」と「Pixel 10」どちらを選ぶ? 実機比較で分かった「約5万円差の価値」と「明確な違い」 (2026年04月20日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー

2026年