ジェーシービー(JCB)は7月10日から、地球環境に配慮した「JCBバイオマスゴールドカード」を発行する。タッチ決済対応も売りの1つとしている。券面の裏表にカード番号を記載しない、ナンバーレスタイプのバイオマスカードについては、発行検討中としている。
同日から発行予定のバイオマスゴールドカードの基本情報は次の通りとなる。
JCBのバイオマスカードはバイオマス基材を一部に使用したタッチ決済機能付きのクレジットカード。バイオマス基材を重量比で約25%使用しており、焼却時のCO2排出量と植物が生育する際のCO2吸収量を一部相殺。CO2排出量の抑制と石油等の有限な資源の使用量削減につながるという。従来の石油由来原料によるカードの焼却時と比較し、バイオマスカード1枚あたりのCO2排出量を約3.9g抑制する効果があるという。
券面デザインは地球環境への配慮の表れとして、JCB ORIGINAL SERIESの横に葉っぱのマークが付く。
バイオマスカードを開発した大日本印刷(DNP)によると、従来のカード基材と比べて、10〜20%程度高い価格になるが、国内での材料調達により、安定供給が可能だという。開発の背景にプラスチックの使用量削減や、再生可能資源への切り替えなどのニーズが高まっていることを挙げている。
DNPは金融機関をはじめ、ICカードや電子マネーカードを発行する事業者、ポイントカードや会員証などを提供する小売・流通企業など、循環型社会の実現やSDGsの達成に取り組む企業などにバイオマスカードを提供するとしている。
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