スマホをドライブレコーダーとして使う方法と注意点 役立つ機能はコレだ(1/3 ページ)

» 2023年07月24日 11時00分 公開
[はやぽんITmedia]

 自宅に「使っていないスマートフォン」が眠っているという人は多いだろう。今回は使わなくなったスマートフォンの有効活用の1つとして、自動車のドライブレコーダーとして使ってみることにした。

スマートフォンをドライブレコーダーとして使うメリット

 近年、事故やトラブルにおける証拠として「ドライブレコーダーの映像」も重要視される。「あおり運転」をはじめとした危険運転から身を守るためも、ドライブレコーダーは必須の装備といえる。

 そんなドライブレコーダーを「スマートフォン」でまかなう考えは以前からある。その現れとして、アプリストアでは、ドライブレコーダー用のアプリが一定数ある。

スマホをドライブレコーダー化 iPhone向けのApp Storeをチェックしてみると10種類ほどドラレコアプリが出てくる

 スマートフォンをドライブレコーダー代わりに利用する利点として「画質が良いこと」「撮影した状況のチェックが容易」の2点が挙げられる。画質の良さは近年の機種に限られるが、2016年ごろ発売の機種でも安価なドライブレコーダーよりもきれいに記録できる。

 撮影した状況のチェックが容易な点は万一の事故に巻き込まれた際に有利だ。ドライブレコーダーでは回収してPCなどでの再生が必要だが、スマートフォンなら警察に事情説明するにあたって状況証拠として即提示できる。事故処理の迅速化にも優位に働くと考える。

スマホをドライブレコーダー化 大きい画面で状況説明が行いやすいこともスマートフォンの利点だ

 それ以外の用途では、「旅先の記録」として映像が利用できる。スマートフォンは高画質で撮影できる機種もあるため、思い出の共有はもちろん、YouTube等にアップロードする用途でも利用することが可能だ。単なる「記録」にとどまらない映像の使い方も可能だ。

 ドライブレコーダー用のアプリも存在するが、筆者は基本的に純正のカメラアプリを用いて記録している。理由は夜間でのHDR動画撮影が純正カメラアプリでは機能しないこともあるためだ。その一方でアプリでは遠隔の操作や電源投入時の自動記録などの機能が備わるものもあり、利便性を考慮した際はアプリも利用してみるとよい。

取り付け位置を確認 フロントガラスへの設置は問題ない?

 スマートフォンをドライブレコーダーとして利用するにあたり、まずは取り付け位置や設置方法を確認しよう。ドライブレコーダーの取り付け位置は、道路運送車両の保安基準の細目を定める告示〈第一級〉(第39条 窓ガラス)に定められている。その中では「フロントガラスの上部から20%以内の場所」、もしくは「ルームミラーの裏側」と指定されており、それ以外の場所への取り付けは厳密にいえば違法となるのだ。

 この中では、フロントガラスへの装着は少々グレーなラインとなる。というのも、フロントガラスに装着していいものは「指定機器」として決まっており、道路運送車両の保安基準の細目を定める告示【2021.6.9】 第195条(窓ガラス)の5の二にて、ドライブレコーダーに関しては以下の通り記述されている。

 「ドライブレコーダーの前方用カメラもしくは運転者用カメラその他 の道路、交通状況もしくは運行中の運転者の状況にかかる情報の入手のためのカメラ、 一般乗用旅客自動車運送事業用自動車に備える車内を撮影するための防犯カメラ」

出典:道路運送車両の保安基準の細目を定める告示【2021.6.9】 第195条(窓ガラス)の5の二より引用

 ここで「カメラ」と書かれているため、薄型で軽量かつ、視界に支障がない程度のサイズとなる「カメラ機能付きのスマートフォン」なら含めることができそうだ。仮に装着しているスマートフォンを「ドライブレコーダーの前方用カメラ」と言い切った場合は上記に該当するため、取り付けに際し問題ないと解釈することもできる。ただ、スマートフォンに関しては現行法にて規定のないものなので、取り付けることはできるが推奨しない意見が多い。

スマホをドライブレコーダー化 筆者の示す取り付け位置もルームミラーの影に完全に隠れる位置のため、視界の妨げにはならないものの、主たる固定位置はフロントガラスになる

 この取り付け位置について、過去に警察関係者に確認した際に「位置や視界は規定内で問題ない」としながら、現行法にスマートフォンの存在が明記されていないことから「場合によっては指導を受ける可能性がある」という。記事で紹介しているマウンターは、車検時に取り外されなかったことから問題ないと認識している。

 ちなみに、フロントガラスにスマホホルダーを付けている場合、上記の「フロントガラスの上部から20%以内の場所」から外れていると車検が通らなくなるという。車検が終わったタイミングで「ホルダーが取り外されていた」経験がある方もいることだろう。また、警察に注意された場合はその場で外せば罰金などに問われることはないが、取り外しを拒否した場合などは改善命令などが指示されることがあるという。

 上記の理由から、フロントガラスはグレーラインのため、バイザーやルームミラーの裏側に取り付ければ問題はなさそうだ。また、バイザーへの取り付けでは運転席側は不意な落下による事故の可能性があるので、多くの場合推奨されない。助手席側への取り付けがよさそうだ。

スマートフォンを取り付ける方法

 続いて取り付け方法を確認しよう。基本的にはスマートフォンを固定する「ホルダー」「マウンター」などを使用する。車両への固定はガラスやダッシュボードに取り付ける吸盤タイプに加えて、サンバイザーやルームミラーに取り付けるタイプのものもある。利用している車種はもちろん、取り付け予定の機種に合わせて選んでみるとよい。

 スマートフォン側の固定方法は、載せるだけのものからクリップをはじめ、固定位置でロックのかかるものもある。筆者は、確実に固定するためにロックのかかるものを推奨する。運転中に不意に落ちてきたり、急ブレーキをかけたときに飛んできたりするようでは危険だ。

スマホをドライブレコーダー化 ホルダーによってはアームなどで位置を調整できるものもあるが、スマートフォンの位置によっては運転中の視界を妨げることになるので注意が必要だ
スマホをドライブレコーダー化 商品によってはリアガラスに取り付け、後方録画に特化したものも存在する。こちらは専用のアプリで別のスマートフォンからの制御も可能だ。ちなみにリアガラスに取り付ける場合、位置などの規定はない

 この他、長時間の利用は電源ケーブルを接続することが好ましいが、配線などは視界を妨げないように行うことが大切だ。バッテリー内蔵のスマートフォンという特性を生かしてケーブルレスで利用することもできるので、このあたりも「スマホを使うことによる利点」と考えるとよさそうだ。

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