製品評価技術基盤機構(NITE)は、6月27日にモバイルバッテリーを自動車内に放置した際の発火事故へ注意喚起を行った。
2022年10月、日中に屋外駐車場の自動車内でモバイルバッテリーを充電コードのみ接続した状態で置いていたところ、製品と周囲の座席シートが焼損する事故が発生した。事故発生当時の天気は快晴で気温は30度だったため、高温の自動車内に放置していたことが要因の1つと推定している。
モバイルバッテリーなどのリチウムイオンバッテリー使用製品は、熱の影響で異常な反応が起きて破裂/発火する恐れがある。モバイルバッテリー、スプレー缶などの高温下での使用や保管を禁止している製品は、自動車内など高温下に放置しないよう呼びかけている。
また、2020年7月にはインターネット通販で購入した携帯用扇風機を充電中、携帯用扇風機と周辺を焼損する火災が発生。リチウムイオンバッテリーが内部ショートして異常発熱し、焼損したものと考えられるが、製事業者名は記載されておらず販売店の連絡先は中国になっていたという。
携帯用扇風機に搭載されたリチウムイオンバッテリーが地面に落とすなど強い衝撃で損傷した場合や、一般ごみなどと合わせてごみ収集車に積み込まれて押しつぶされると発火や破裂の恐れがある。購入時は製造/輸入事業者や販売元の修理窓口に連絡が取れることを基準とする、廃棄する場合は分別方法など含め各自治体の指示に従うよう注意喚起している。
スマートフォンの充電でやってはいけないこと
「ながら充電」や「100%のまま充電」はNG? スマホのバッテリー寿命を延ばす方法
約60%が「モバイルバッテリーの処分方法分からず」 エレコムが安全な方法を案内
「準備できていない防災グッズ」の約6割がポータブル電源 エレコムが調査
アンカーのモバイルバッテリー「Anker 535 Power Bank」に発火の恐れ 自主回収、返金へ
「ながら充電」に注意 携帯市場と電通大がスマホのバッテリー劣化を防ぐ研究
AIがスマホのバッテリー劣化や買い替えのタイミングを予測 携帯市場らが実験Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.