ここまでドライブレコーダーとしてスマートフォンを有効利用することを考えてみたが、ドライブレコーダーとして利用するには十分すぎるスペックを持っていることが確認できた。もちろん、細かい機能面や暗所の撮影性能、衝撃検知などの精度は専用機に劣るが、スマートフォンでも問題なく利用できることが分かった。専用機として仕立てる方は少数だと思うが、お手持ちの古い機種などの有効活用手段として検討してみることはアリだ。
最後にスマートフォンをドライブレコーダーとして利用する際の注意点となるが、窓ガラスへのマウンターの装着は現行法ではグレーになる。装着する車種や位置、装着する機種によっては規定外となる可能性もあるので注意が必要だ。
また、設置箇所の関係から夏場などは高温環境にて利用することになる。車を離れる際は必ずホルダーからスマートフォンを取り外そう。高温によるバッテリーの劣化はもちろん、最悪の場合発火などにつながる恐れもある。このあたりは耐熱設計が施されるドライブレコーダーとは異なる点なので注意が必要だ。
本体が黒い機種や黒いカバーを装着している場合は熱を吸収するので、本体が発熱しやすくなる。この場合記録中でもオーバーヒートの可能性もある点にも注意してほしい。そして、運転中のスマートフォンの操作は道交法の違反になるため絶対にしてはいけない。記録開始、終了、各種設定は停車した状態で行おう。
以上の注意点を加味した上で、スマートフォンのドライブレコーダーで利用する方法を検討してほしい。
スマホの地図アプリがカーナビに早変わり ヘッドアップディスプレイ「HUD-2023」を試す
約4万円で「CarPlay」を簡単に導入 ヘッドアップディスプレイ「HUD-2020」を使ってみた
モバイルバッテリーを車内に放置すると発火の恐れ NITEが注意喚起
磁石で吸着するiPhone向けマウント「MOMENT」 三脚用や車用など
クルマで移動する人が使うべき、iOS 16「マップ」の新機能Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.