Samsung Electronics(サムスン電子)は7月26日に、韓国・ソウルで製品発表イベントの「Galaxy Unpacked」を開催。スマートフォン、スマートウォッチ、タブレットの新モデルを発表した。スマホは、フォルダブル端末の「Galaxy Z Fold5」と「Galaxy Z Flip5」の2機種を披露している。ここでは、横折りモデルとなるGalaxy Z Fold5の写真をもとに、新モデルを詳報していく。
Galaxy Z Fold5は、閉じると一般的なスマホサイズ、開くとコンパクトなタブレット大のサイズになる端末だ。先代モデル「Galaxy Z Fold4」でディスプレイ比率が見直され、閉じたときのサイズの横幅が拡大し、より一般的なスマホの操作性に近づいた。開いたときの画面比率も、より正方形に近づいている。Galaxy Z Fold5も、このアスペクト比を踏襲。ディスプレイサイズという点では、大きな変化はないように見える。
一方で、厚さ、特に閉じたときのそれは大きく変わっている。刷新したフレックスヒンジを採用しているためだ。これまでのGalaxy Z Foldは、ヒンジ側に近づくほど隙間ができ、その分閉じたときに厚みが増してしまっていた。これに対し、Galaxy Z Fold5は、水滴のような形にヒンジ側のディスプレイを曲げ、その内側に収納する。ヒンジを曲げる際には、両側のレールに沿わせており、安定性や強度が向上。これによって、折りたたんだときにほとんど隙間ができなくなった。
【訂正:2023年7月27日9時35分 「下のGalaxy Z Fold5にあった」→「下のGalaxy Z Fold4にあった」に訂正いたしました。】
ヒンジ自体もよりコンパクトになり、Galaxy Z Fold4よりもスリム化している。結果として、閉じたときのサイズは13.4mmとなり、先代のGalaxy Z Fold4から2.4mmもの薄型化に成功した。ヒンジ部がコンパクトになったことなどが加わり、重量も253gと10g軽量化している。実際、普段からGalaxy Z Fold4を使う筆者が手に取った際に、その違いにはすぐ気付くことができた。薄型化、軽量化したことで、より持ち運びやすくなったといえそうだ。
ソフトウェアは、横折り型フォルダブル端末に採用されていた画面下部に表示される「タスクバー」が進化。これまでは、最近使ったアプリが2つしか表示されなかったが、Galaxy Z Fold5ではユーザーが数を2から4つの間で選択できるようになった。これによっては、よりアプリを効率的に切り替えることが可能になる。
半開きの状態で利用するフレックスモードで、画面下半分にタッチパッドなどを表示するフレックスパネルも使い勝手が増している。画面の明るさ変更や音量の変更は設定にまとめられ、画面分割や通知の表示をワンタップで行えるようにユーザーインタフェースが変更されている。タッチパッドでカーソル操作できる機能も踏襲する。
もちろん、従来通りフレックスモードにきちんと対応したアプリの場合、画面上部には映像などが、下部には操作パネルがそれぞれ表示される。内蔵アプリの場合、カメラやGoogle Meet、YouTubeなどがこれに対応する。
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